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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
#ふぁぼくれた方を主人公にして140字小説を書く
361/514

カウガールの獲物(173さん)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


くっちゃくっちゃと、頬を鳴らして風船ガム。

大きく張ったテンガロンハットの影、そばかすの肌にカールした金髪がかかっている。

真っ赤な唇を歪めて、カウガールは笑った。


対峙するのは、白亜紀の王者ティラノサウルス。

巨体を屈めてぎろりと彼女を睨み付ける。


鼓膜を震わす吠え声を間近で浴びながら、顔色変えず、ぺっ、とガムを吐き捨てた。

大きく開かれた顎が降ってくる。


暴君の牙に、華奢な体が覆い隠された――その時。


女の手には、いつ抜き出したのか二丁拳銃。

ブローニング・ハイパワーの銃口から、だだだだだっと連続音。


痛みと恐怖で背を反らせた暴君の、頭がぐらりと揺れる頃には、彼女はそこにはいなかった。

巨体の倒れる地響きを背後に、立ち上る煙にふっと一息。


さ、次の獲物を探しに行かなきゃ。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2019/04/25(木)

カブと恐竜、武器と戦艦が大好きなやんちゃっ子、173さん。

大好きなものをこれでもかと言うほど詰め込んで、くどくしないのが173さん流。

格好良くってセクシィ、大人っぽくってキュートな、物語の主人公です。

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