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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
#ふぁぼくれた方を主人公にして140字小説を書く
358/514

悪魔憑きの姫君(青月クロエさん)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


次々に訪れる求婚者を、姫君は冷たく袖にする。

「いいえ」「嫌だわ」「もう来ないで頂戴」


美しさを、国力を、鼻にかけて高慢な姫よと悪しき噂が流れる。

一つ噂が増える度、麗しき悪魔は姫に笑いかける。

「それでよろしいのですよ、我が姫君。あなたは私と添い遂げると、その薔薇色の唇で誓ったのですから」


今宵も姫君は、悪魔の腕の中。

誰よりも長く彼女を見てきた近侍の少年は、黙って唇を噛む。

いつかあの腕から姫君を取り返すのだと、胸の奥で誓う。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2019/04/22(月)

艶めかしく、苦々しい世界を冷ややかに描く青月さん。

愚かで哀れな姫君の救出を、我々は近侍の少年と共に祈りながら見つめます。少年は悪魔に打ち勝てるのか、姫君は身を滅ぼす恋心から抜け出すことができるのか。

読者の必死の祈りは届くのか、はたまた。終わるまで本当に結末の読めない、そんな物語の主人公です。

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