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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2019年上半期に作ったもの
350/514

誰かの足跡(微SF)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


古びた鉄塔をのぼると、てっぺんからは見渡す限りの砂漠が見えた。

滅びた世界にたった1人。歩いてきた僕の足跡だけが点々と続いている。


ふと足下の鉄柵のそばに、本が1冊置かれていた。

風雨にさらされた頁はたわみ文字は掠れ、手に取れば表紙がぼろぼろと剥がれ落ちる。

それでも、本だ。きちんと製本され、何事かの書き付けられた。


本を元通りおきなおして、鉄塔をおりた。

破れた本が希望に見える。

誰かの生きた痕跡が、ここにあるということが。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2019/04/12(金) ジャンル:微SF

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