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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2019年上半期に作ったもの
326/514

虹色の円環(微SF)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


乾いた風の吹く砂漠で、僕はまだ使えそうなものを探しては持ち帰る仕事をしている。

もちろん外気は毒まみれ、酸素マスクが欠かせない。


作業中にマスクの警告音。

毒物の濃度が閾値を超えたらしい。


慌てて片付ける僕の正面では、太陽に虹色の円環がかかっている。

見えない毒の成分が空気中に散って、そこで光が乱反射して輪が出来るらしい。

そうと知ってても、しばし手を止め、黙ってその美しさに見とれるしかなかった。


毒がこんなに美しいのは、世界はもう人類は不要だと言っているからだろうか。

それとも、慰めているのだろうか。


どちらにせよ、今も人類は、滅亡せずに何とか生きてる。

毒まみれでも、こうしてたまに空を見上げながら。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2019/03/08(金) ジャンル:微SF

花粉が大量に飛散すると、太陽の周りに「花粉光環」が出来るそうです。私もアレルギーがあるので、どう考えてもマズイのですが、それはそれとして美しいものは美しいので困ります。

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