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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2019年上半期に作ったもの
318/514

夜の風呂敷(微ファンタジー)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


押し売りなんて今時珍しい。うっかり開けてしまった玄関に、小柄なおばさんはちょこんと座り込んだ。


「まあ、ちょっと見てみてくださいよ。とっても素敵なお品なのよ」


背負ってた風呂敷包みを肩から下ろし、慎重な手つきで開く。

するりと結び目がほどけた途端、辺りが暗くなった。


「これは夜を閉じ込めた風呂敷なの。便利でしょう? 今ならお安くできますから」


いつでも夜に出来るならそれは便利かも知れないけど。

それなら自分で使えば良いんじゃない、と尋ねると、おばさんは途方に暮れた顔で答えた。


「……夜を背中に歩くのが、年々重たく思えてきましてねぇ」


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2019/02/23(土) ジャンル:微ファンタジー

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