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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2019年上半期に作ったもの
285/514

光の速度(ヒューマンドラマ)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


このご時世に、携帯の電波が届かない場所なんてあるんだろうか……なんて思ってた。

そんな場所が存在してるなんて、君が行って、初めて知った。


日本海側、立ち並ぶ尾根の一角、麓の電波塔からはカバーできない山上。

気候観測機器のメンテナンスのため、1年間の長期出張。

衛星経由なら電波も良好らしいけど。

地上よりも宇宙の方が近いなんて、どんな皮肉さ。


仕方がない。

他に通信手段がないから、僕は毎日、麓の村から手紙を送る。

配達が遅れる日もあるけど、無事届いた日は、君がベランダに黄色い旗をはためかせる。


僕の方は別にして、君の方法はほんと分かりやすい。

光の速度は電波とおんなじくらい速いしね。


同じ地面にいるからこそ届く、電波よりも確実な僕らの通信手段。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2019/01/05(土) ジャンル:ヒューマンドラマ

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