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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2018年下半期に作ったもの
262/514

花の命は長い(ファンタジー)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


帰ってきた魔法少女を、相棒のぽこたんの沈黙が迎えた。

不規則な呼吸音。ゆっくりとまぶたが上がる。


魔法少女は短いスカートを翻して、軽やかに決めポーズを取って見せる。


「ただいま、ぽこたん! 今日も町の平和は守ったよ!」


ぽこたんの仕事は、魔法少女の笑顔に甲高い声で賛辞を送ること。

なのに、もうぽこたんに出来るのは小さく口を開くことだけだ。数日前から呼吸をするだけで精一杯。

ぽこたんの声にならない声を聞いて、魔法少女の瞳から涙が落ちる。

その涙に寄り添ってあげることすら、ぽこたんにはもう出来ないのだ。


ぽこたんの身体は小さい。

そして、小動物の命は短い。

いつだって、少女を置いて先に行かなきゃいけない。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2018/11/22(木) ジャンル:微ファンタジー



以下はTwitter投稿時に梨鳥ふるりさん(https://mypage.syosetu.com/638466/)の描いてくださったぽこたんです。

ぽこたん可愛いなぁ……ごめんね。


挿絵(By みてみん)


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