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地下室の住人（恋愛？、微ホラー）
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コツリ、コツリ、と靴音が響く。
地下に待つ最愛の人の元へ、神官は胸を躍らせ赴く。
彼女の存在を知る者は、彼の他にない。
滅ぼされたはずの魔王を匿っていると知れれば、神官本人ですら、ただでは済まないだろう。
重い扉をゆっくりと押し、中に滑り込む。
光に反応したのか、微かにすすり泣きが聞こえる。
「頼む……もう殺してくれ……」
神官は澄ました顔で、後ろ手に扉を閉めた。
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2018/10/21(日) ジャンル：恋愛？、微ホラー
