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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2018年下半期に作ったもの
231/514

バタフライマスクのおねしょた(ジャンル不明)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


「待ちなさい!」


夜のしじまに響く声。

僕を囲む不良達が揃って振り向く。

そこにいたのは、バタフライマスクを付けたセーラー服姿の女子高生。


「何だ、お前……」


今にも僕を殴ろうと手を上げていた不良まで、動きを止めて呆然とそっちを見てる。

僕は驚愕と諦めと、少しばかりの安堵を抱えて呼びかける。


「あのさ、おねーちゃん……」

「やだっおねーちゃんじゃないよ!」


おねーちゃん――もとい、セーラーバタフライマスク女子は慌てた様子で両手を振った。


「私は名もなき正義の味方! こうして偶然、悪の行為に行き合っただけ……あっ、違うの。まーくんの後をつけてたわけじゃないの!」


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2018/10/06(土) ジャンル:不明

ど真ん中でないにしても、おねしょたは好きです。

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