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ふわふわ妖精(微ファンタジー)
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こんなに派手に転けるなんて久しぶりだった。
膝小僧からだらだら血を流しながら薬局へ向かう。
大きめの絆創膏を探していると、どこからか聞こえてくる囁くような声。
見下ろせば、棚の端にちょこんと座った少女の姿。
白くてふわふわしたドレスをまとい、そっと見上げてくる。
「絆創膏じゃ大きさ足りないかもですよー、お値段お安く出来ますよー」
少女が掴んで振り回しているそのふわふわは――うん、滅菌ガーゼにも妖精っているらしい。
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2018/09/28(金) ジャンル:微ファンタジー




