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夜の先に(微SF)
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窓の向こう、この夜の先には君がいる。
触れた指先に、ひやりとした感触。
ずっと一緒だった。きっと、これからも。
互いに遠く離れているとしても。
星間通信で、互いに光メッセージを送り合うだけになっていても。
メッセージの間隔が少しずつ空いてきて……今、君は遠ざかっているんだと確かに理解しても。
小さな窓から見る夜には、もう僕らの星は光さえ見えないけれど。
この何もない空間で僕と君が繋がってることだけが、行き先よりも確かな僕の希望。
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2018/09/21(金) ジャンル:微SF