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記憶のスクリーン(微ファンタジー)
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投影されたスクリーンに、はらはらと舞う白い影。
あれは冬の日、君と見上げた粉雪。
あれは春の日、散りゆく桜の花びら。
夏の日、降り消える花火の欠片。
秋の日だまりの綿毛。
記憶から取り出してもう一度見たいと思っていた、あの日の記憶。
もうこれ以上増えることのない、君との思い出。
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2018/09/13(木) ジャンル:微ファンタジー