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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2018年下半期に作ったもの
205/514

もっと早い段階じゃないですかね、多分(微ホラー、微ファンタジー)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


池の水面は透き通るエメラルド色をしていた。

その色に吸い込まれるように池の中へ足を踏み入れ、冷たい水を両手で搔く。

水面を滑るように平泳ぎで進むと、例えようもない開放感だった。


気づけば、ふと下から影が近付いてきている。

見下ろせば、一口で僕を丸呑みに出来るような巨大なまずが、ぽかりと口を開いていた。

逃げる間もなく、ぐるぐると渦巻きながら、真っ黒な口の中へ吸い込まれていく。


両側から無情にも閉じられる天井を見上げながら、諦めと共に肺の中から息を吐き出した。

なまずの餌は蛙だもの、平泳ぎを選んだ時点で運命は決していたのだ。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2018/09/01(土) ジャンル:微ホラー、微ファンタジー

Twitterの時よりだいぶ加筆しました。140字は無謀だったな……。

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