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本当はずっと知ってた(青春)
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久々に、夢で君に会った。
相変わらずだね。首に巻いたタイは弛んでるし、鞄の口は開きっぱなし。
でも、僕だってずっと知ってた。
君にとってそんなことはどうでも良いって。
僕が世話を焼く必要なんて本当はないって。
あの頃のまま、君は笑顔で手を振った。
僕は無造作に背中向けて、立ち去る君の足音を聞いて少しだけ泣いた。
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2018/07/30(月) ジャンル:青春