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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2018年下半期に作ったもの
170/514

自由時間(微SF)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


腕時計を忘れてきてしまった。あれがないと何だか軽い。

右手が時間の重みから解放されたみたいだ。


ふと、朝日を纏っていた太陽がいつの間にか空高く上っていることに気付いた。

上り、更に上って沈み、沈んでは跳ね返ってまた上る。

自由な時間の中では、太陽だってゴムまりみたいなものらしい。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2018/07/12(木) ジャンル:微SF

時計は左手派です。

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