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右耳のピアス(恋愛)
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ゼミの座席は気が付いたら何となく決まってた。
特に仲良い人もいない僕はいつも君の右隣。
特段会話することもないけど、流れたボブカットの隙間から見える小さな唇と、右耳で光るオレンジ色の石の形だけ覚えてた。
「だから」と就職後、ばったり再会した君がグラスを傾ける。
「あの頃ずっと視線感じてたのね」
君の右耳、今は僕の贈った小さなダイヤが光ってる。
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2018/05/26(土) ジャンル:恋愛
目は口ほどに物を言う。