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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2018年上半期に作ったもの
112/514

二人きりの世界(SF)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


無人のビル街、劣化したアスファルトに立つ。

真っ青な空、じりじり炙る太陽を見上げた。

この世界にはもう僕以外の誰もいない。


ガソリンと食料を荷台に乗せ、君に跨がる。

キック一発でエンジンがかからないのは、しばらく一人にしたから拗ねてるのか。

大丈夫さ、僕一人では生きていけないよ、寂しくて。

君がいてくれるから。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2018/05/04(金) ジャンル:SF

無機物とか、言葉が交わせないとか、そんな大事なことじゃないと思える時があります。

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