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二人きりの世界(SF)
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無人のビル街、劣化したアスファルトに立つ。
真っ青な空、じりじり炙る太陽を見上げた。
この世界にはもう僕以外の誰もいない。
ガソリンと食料を荷台に乗せ、君に跨がる。
キック一発でエンジンがかからないのは、しばらく一人にしたから拗ねてるのか。
大丈夫さ、僕一人では生きていけないよ、寂しくて。
君がいてくれるから。
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2018/05/04(金) ジャンル:SF
無機物とか、言葉が交わせないとか、そんな大事なことじゃないと思える時があります。