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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2018年上半期に作ったもの
102/514

席替えフォーチュン(恋愛)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


教科書を忘れさえすれば、隣の席の君に借りられる。

毎日、今日は忘れようと思うのに、どうしても置いてこれなかった。

君に忘れっぽいって思われたくなかったし、隣の席を利用するなんてズルいと思ったから。


席替えしたらちゃんと告白しよう、今度こそ。

くじ引きの後、座った途端に横から君の声。「ねえ、教科書見せてくれる?」


幸せと不幸せがいっぺんにやってくる。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2018/04/20(金) ジャンル:恋愛

振り返れば、窓際の席になることだけを祈ってた学生時代でした。

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