表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔石使いのS.Q.L.~Javaで学ぶ魔法入門外伝~  作者: つむらてんほ
鬼王の章
6/37

第六話

「くっそ、ゴブキンだと!!」


 ドルスは、その両手剣でゴブリンを切り落としながら叫んだ。


「ちょっとヤバくない?」


 滅多なことでは動じない相方のミーシャの声も焦りを含んでいた。


 ”街道沿いに出没するゴブリンを退治するだけの簡単なお仕事”


 ギルドマスターの話が本当ならドルスとミーシャなら余裕でこなせるはずの任務だったのだが、いざ戦ってみれば、聞いた話とまるで異なっていた。

 まず、数が違う。

 ゴブリンの数は二~三十匹と聞いていた。

 二~三十匹のゴブリンは駆け出しの冒険者ならともかくドルス程度の中堅冒険者であれば怖い敵ではない。

 だが、二~三十匹などという生易しい数ではなかった。


 倒しても倒してもどこから沸いてくるのか、迫るゴブリンを百匹ほど倒したところで次第に疲れが出てきた。

 今まではまだ魔力の残っているミーシャが死角から迫るゴブリンを始末してくれているからなんとかなっていたのだが、ここに来て姿を現したのは三メートルの巨体、ゴブリンキングであった。


 ゴブリンキング。

 冒険者たちに”ゴブリンキングを倒せるようになってから言え”という言い回しがあるほど有名なそれは、ゴブリンとはいえキングの名を持つだけあり、初級(1レベル)冒険者なら十人でなんとか勝てるか、中級(3レベル)冒険者ならパーティで倒せれば合格、その恵まれた体格にふさわしい強さを持っていた。


 もちろん体格だけならドルスも負けていない。

 彼の身長は冒険者でも群を抜いてでかく、二メートル半ほどあり、それに見合った筋肉も、冒険者ランク(5レベル)どおりの強さも持ち合わせている。

 よってドルスが万全な状態であり、かつゴブリンキングと一対一で戦う、というのであれば互角な勝負を挑むことはできる。

 だが、ドルスは多数のゴブリンとの戦いで疲弊しており、いまだゴブリンは残っていた。

 経験上、ミーシャが撃てる魔法はあと数発だ。

 ゴブリンキングを倒すには不十分。


「とりあえず最大火力をゴブキンに!あとは俺がやる!」


 また一匹ゴブリンを切り倒しながらドルスがミーシャに指示を出した。

 ゴブリンキングさえ倒せば、残りのゴブリンも散り散りに逃げていくはず、ドルスはそれに賭けた。


「炎の矢よ敵を焼き射よ、ファイヤーミサイル!」


 ミーシャの詠唱で三本の炎の矢が空中に浮かび上がり、それはゴブリンキングへと向かっていく。

 と、同時にドルスも最後の力を振り絞ってゴブリンキングへと肉薄する。


「なにっ!」


 だが、ミーシャの魔法は、ゴブリンキングの前で盾となったゴブリンに当たり、それを打ち倒して消えた。

 配下のゴブリンを盾に使う。

 これはゴブリンキングと戦ったことのある者であれば当然知っていることであったが、不幸なことにドルスはゴブリンキングと戦ったことがなく、このことを知らなかったのだ。

 そこへゴブリンキングの大剣が襲い掛かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ