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貴方  作者: サトル
1/1

彼女は何を求めているのか

付き合い始めた頃は嬉しかった

しかし贅沢な物で今は貴方と言うフレーズに嫌気が指し始めている


代官山駅から徒歩三分の所に聳え立つ高級マンションに住むお嬢さんで

勝手な偏見だがこういう類の人はタクシー移動が基本だと思っていたが彼女は違い


それから可愛い


これにおいては私なんてと謙遜して本心であるのか信じられず今でも多少疑っている


それでいてたまにテレビに映る女性に心を奪われていたら

浮気ダメと平気で言える子に出会い、愛されていると喜んでいたのにホント身勝手であるが


オートロックを解除してもらいエレベータで二十六階まで上がり

ピンポンを押す前に扉が開き満面の笑みでいらっしゃいと招かれて靴を脱ぎながら

「髪を切ったんだね」

「貴方が短くても可愛いって言ってくれたから、どうかな?」

「似合っているし、新しい君を見ることができて嬉しい」

未央奈はフフフと笑みを零しながら室内に入り、こう言う所が嫌なんだよなと思った

確かに髪についてロングヘアーと肩に掛かるくらいならどっちが良いと聞かれ

後者を選択したのは確かに僕だがそれを聞き行動に移されては依存されてるようで怖いのである


夕飯は前に話したデパ地下の惣菜と家庭料理を主体としたお店から

肉じゃがとサトイモの煮っ転がしが高い皿に盛られ

このアンバランスさはと口に出さないが思い食べ始めると

「貴方が毎週楽しみにしてるって言ってたアメリカドラマのDVDを買って見たんだけど

凄く面白くてアマゾンで全巻頼んだから次会った時には話せるようになっているから」

さすがにウンザリさせられ相槌も打たず黙々と食べていると、また貴方と聞こえついに

「君の考えや意見は無いのか」

僕的には怒鳴り声を上げたつもりだが未央奈はキョトンとした顔を見せ

「だから僕主体の話ではなく、君自身の出来事はと聞いてるんだ」

「疲れているなら私の話を聞き流して良いのよ。ちょっと寂しいけど」

自分が想定していた答えと違いたじろぎ

「それでお父さんに貴方のことを伝えたら一度会って話して見たいって言われて断ったの

だって私自身がまだ理解してないのに合わせた所で説明出来なかったら申し訳ないじゃない」

照れた表情を見せ恐怖を感じた

だって全てを理解するのは不可能だし、いったい未央奈は何を求めているのだろうか

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