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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
最終章人間とは
96/124

灰色の狼と新世代その五

「今月に入って、12件目だとっ!?」

「はいっ…」

「ちゃんと入金はしたのかっ?!」

「しましたよ…」

「はー、ボスになんて言えば良いんだ…」


会社で良くある日常会話をしているのは怪人クラブ、総務課である。


怪人クラブは表向きは一般企業の格好をしている為、総務課で全ての従業員の登録もしている。

もちろん普通の従業員ではない、人間達の登録もしている。


取引のやりとりも総務課を通している。

特に武器、火薬、麻薬の取引は頻繁に行っている。

それと政治家、有力者、ヤクザに人材派遣も資金源として行っている。


一般企業を装っているのだからもちろん、会社も経営している。

大型スーパーマーケット、不動産業、建築関係、何でもござれ。


これも全て警察やヒーローの手から逃れる為の隠れ蓑だ。

だが今回、灰色の狼に大口の取引先を潰された。


「なんでもっと早く知らせなかったっ!ふざけるなっ!」

「す、すいませんっ!」

「良いかっ!最近、あの野郎が調子に乗ってる所為で取引先がどんどん潰されてっ!

いくら損害を出していると思ってるんだっ!お前の仕事は振込みだよなっ!あぁっ!」

「ちょっと待って下さいよっ!振込みはちゃんとしましたよっ!」


八つ当たりが始まった。

上司の機嫌が悪くなって、部下に突っかかるのは世界中どこでもある事だ。


「おいおい、上司が癇癪を起こしたらみっともないぞ?」

「あぁっ!何だっ?ピエロ…。お前、良い所に来たなっ!灰色の狼を始末して来いっ!」


軽快に口を開くが言ってる事は非常に物騒だ。


「あぁ~、そのつもりでここに来たんだぜ?俺様は?」


かいじんホールディングス、総務課所属内務清掃係怪人ピエロ。


「方法は何でも良い、奴の首を持って来い」

「解りました」


怪人ピエロ。彼の仕事は内部で問題が発生した場合、早急に対処をする仕事をしている。

取引先との衝突が発生した場合、敵対勢力との問題点などを主にしている。

今回の様な利益に直結する問題は特に重要視している。


ましてや、離反者が危害を加えている可能性が高い場合は特にだ。

怪人クラブには破ってはいけない鉄の掟がある。

一つ、力無き者に手を出すべからず

二つ、親、兄弟に手を出すべからず

三つ、不義理な事はするべからず


これを破った者は制裁を


特にこれを守れなければいけないのは、組織犯罪に関わっている幹部含む戦闘員だ


「ひっひひひ…」


不気味な笑声を上げながら、廊下を音を立てて歩く。


「デマ情報を流せ、必ずネズミは引っかかる」

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