灰色の狼と新世代その三
灰色の狼の調査をしているとA市高校前駅に勤める駅員の証言で近所で目撃証言を得た。
さらに防犯カメラを発見、管理会社に映像提供を要請。
映像を入手、開発部で検証を雑務課の二人と開発部の相川とパソコンのディスプレイを凝視していてる。
「これじゃ解りませんね~」
「そうですね~」
「おい、真面目にやれ。のろけるな」
「「別にのろけてないですよね~」」
「はもるな。あ、何か見えた」
「どこですか?」
「おい、嫁。ちょっと巻き戻せ」
「解りました」
一瞬、バイクに乗った人影が映る。
その姿は本当に狼の様だ。
「これは…」
「まじで部長のファンか?」
「違うでしょ…」
ディスプレイに映るのはレッドウルフの生き写しだ。
姿が寸分狂いなく同じだ、違うのは色だけだ。
問題はそこではない。この犯罪者が一体、どこの誰で、どこに潜伏しているのか。
「映像をコマ送りにできるか?」
「はい、やって見ます」
まずは一体、どこに向って行ったかを知る必要がある。
「曲がりましたね…」
「この先にあるのは…」
「裏路地ですか?」
「じゃ~、マスターの所に行くか」
「そうですね、ありがとう桜さん」
「ふふふ、どういたしまして」
「良いから行くぞ」
二人は手かがリを掴み、A市の路地裏へ向う。
「相変わらず、不気味ですね…」
「しょうがねぇだろ」
「何か、人が増えてますね」
「恐らく組織を抜けた奴か、灰色の狼の被害者だろ?」
何時もの事だが、余所者をじろじろと見つめる視線が集まる。
そんな中を歩いていると、店の前に到着すると同時に男とすれ違う。
「お邪魔するよ」
「久しぶりだな、決戦の英雄お二人さん」
「やめてくださいよ、マスター」
「それで白牙、今日は?」
「灰色の狼の事で来た」
「ん~、俺が知っている事は少ないぞ」
「いくらだ?」
「まずは注文しろ」
「オレンジジュース二つ」
二人はカウンターに腰を掛け、オレンジジュースを一口軽く喉に流す。
「まず、どうしてここに?社長の依頼だな?」
「あぁ。最近、有名人だろ?」
「そうだな、確かに関心しないな。悪人を捕まえたいなら、警察かヒーローにでも就職すれば良い」
「マスターはどこまで知ってる?」
「俺が知ってるのはこれだけだ」
三枚の用紙がホチキスで留められた、薄い束。
「知り合いに頼まれて、情報を集めたんだ」
「彼の情報は上手く隠蔽されてるか、そもそも無い」
「無い?どう言う事だ?」
「犯罪者なら警察のデータベースとかに載ってるだろ?それにテレビとかネットに流れるしな。
だが、今回ばかりはお手上げだ。この俺もこの紙切れ三枚にまとめるのが精一杯だ」
「マスター。今、彼って言いましたよね?灰色の狼は男性なんですか?」
「そうだ、年齢は20代から30代前後で良く出入りしてるのはA市内だ」
「良く調べたなっ!」
「それで報酬は?」
「マスターに請求してくれ…」
「後、1000円な」
「私が払いますよ」
「この書類、貰っていいか?」
「あぁ」
確かな手かがリを手に入れ、店を出ようする。
「あ、そういえばマスターさん。さっき店から出た人ってお客さんですか?」
「その先は別料金だぞ?部長さん。ただで客の情報は売らない」
「いくらですか?」
「あんたのサインとかでどうだ?」
「そんなんで良いんですか?」
「そうだ。最近、情報を買いに来る男だ。これ以上は知らん」
「ありがとうごさいます」




