人間対怪獣その十七
今の敵は誰だろう。
「ぎゃおおおおおおおおおおっ!!」
目の前の巨大な脅威か、それとも自分自身か。
それを今、自問自答する。
いつも偉人達が同じ言葉を残すしている。
自分の敵は自分。
だが今の敵は誰かと疑問は解決される。
今の敵はあの怪獣だ。
『腰部に高速振動ブレードがあります、使用しますか?』
「あぁ…」
『認証しました』
機械音が耳に鳴り響き、腰部から何かの武器があり、それを握る。
すると、透明な刃が出て来る。
「ぎゃおおおおおおおおおおおおっ!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
半分、自棄で敵の足元に潜り相手のアキレス腱を斬る。
「ぎゃおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
その巨大な化け物は足が使用不能になると、苦しげに叫び声を上げる。
そんな事は気にも留めず、連撃を高速で四肢を刻む。
その光景は異質だ、化け物が四肢を斬られただ叫んでいる。
距離を取り、止めを刺そうとした瞬間。
足の力が入らなくなり、膝を付く。
「マジかよっ?!後ちょっとなのによっ!」
「ぎゃやややややややややややややややっ!!」
諦めかけた時、目の前が爆発が発生。
そして怪獣を見事に撃破した。
その光景に斉藤も驚きを隠せない。
「かっけつけすぎ何だよ、お前」
「マジで助かったよ…、サンキュー」
「何言ってんだよ、仲間だろ?」
「何、かっこつけてんだよ」
二人は安心したのか、その場に座り込む。
身体中は傷だらけだが、初めて味わう達成感で痛みを忘れていた。
「おい、大丈夫かっ?!二人共」
たまたま、近くにいた警察官に手を借りて移動した。
歩きながら思い出していた、昔にもこんな達成感を感じていた。
誰かを助けるヒーロー。
あれはただの自己満足だったかもしれないが、それで良いのかもしれない。
感謝され、賞賛れ、称えられる。
それは単純に自分に報酬異常に満足感をくれる。
この感情は燻っていた、彼の感情を動かす。
斉藤はこの戦いが終わったら、怪人クラブが抜けよう。
もう一度、ヒーローになろう。




