人間対怪獣その十五
絶望と言う言葉を耳にした時に人は何を想像するだろう。
地球に巨大隕石が落ちる、巨大津波が都市に押し寄せる、働いている会社が倒産、頭から突如毛髪が無くなる。
人それぞれに解釈する意味は違うが抱く感情は結果的に同じだろう。
今、起きている事情も絶望と言う言葉が合うのではないのだろうか。
「「「「「ぎゃおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」」」」」
「わぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおっ!!!」
恐怖の多重想と対等する為に巨大な狼が咆哮を上げる。
「うりゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃっ!」
それに続くかの様に巨大な英雄が拳を振り下ろす。
怪獣達に容赦なく降り注ぐ、拳の雨。
これで概ね片付いた。
だが、減ったと確信した直後に次々湧いて来る。
「くそっ!これじゃきりがないっ!細かいのはお前らに任せるぞっ!」
巨大生物同士の戦いを見上げながら、待機しているヒーローと怪人達の出番が回って来る。
その先陣を切るのはミスター侍、ミスターナイト。
それと怪人クラブ最上位戦闘員くじら、水田さん。
「おい、ヒーロー。出遅れるなよ」
「その減らず口は変わらずだな、水田」
細かいと言っても、3メートルと5メートルサイズの化け物である。
常人が相手ができるわけが無い。
「「「「「ぎゃおおおおおおおおおおおお」」」」」
その数も視認できる範囲で数十体。
「ふぅ…」
足を開き中腰になり、呼吸を整える。
腰の刀を軽く引き抜く。
「「「「「ぎゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃっ!!」」」」」
突然、響き渡る絶叫の多重送。
三分の一程の怪獣が一瞬の内に姿を消した。
「さすが、侍さんですっ!」
「喜んでいる場合じゃないぞ?ナイト、後続が来る」
「中々やるじゃねぇか。俺らも行くか、鯨」
「あぁ…」
その異形を成した、怪人は怪獣の群れに勇敢に立ち向かう。
話は変わるが水を時速100キロで噴射すると、コンクリートも貫通する事をご存知だろうか。
怪人クラブ最上位戦闘員長水田さんはあらゆる水分を操る事ができる。
それに本人の身体も100パーセント水分に変換できる為に物理攻撃は一切効果が無い。
この状況に彼は無敵だ。
水をミサイルの様に打ち出し、次々と怪獣達を撃破していく。
それに変身した、くじら先輩。
先陣は上手い具合に進んだ。
「「「「「ぎゃおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」」
だか、減る事の無い恐怖。
それに立ち向かう為に進撃するヒーローと怪人達。
「進めっ!ここを絶対に通すなっ!」
まるで戦国武将にこの連合軍を先導して行く、ミスター侍。




