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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
王と優しさと力
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人間対怪獣その一

海上で超巨大怪獣と接触とした後日。


『それは本当か?ミスター』

「はい。今、送った画像を見て頂ければご理解頂けるかと」

『で、君が提案する対応策は?』

「はい。まず、自衛隊を東京湾沿いに展開して下さい。

それと警察との連携をしてただちに住民を避難させて下さい」

『それで、敵の狙いは東京か?それとも人間か?

目的が我々人間だったら、各国に手を回す時間が無いぞ』

「総理。現在、衛星を使って対象を追っていますがその進路から予測される目的地はここ日本です」

『そうか、この国が再び戦地になるのか…』

「はい戦闘は避けられませんが我々ヒーローと怪人クラブが必ずこの窮地を打破します」

『そうだな、この世界には頼りになる超能力者がいたな。

私は出来る限りの事はする、早速防衛省に連絡をするよ。総理の権限を使ってな』

「ご苦労をお掛けします、総理。私も粉骨砕身致します、失礼します」

『ちょっと待て、お前のせがれ達は元気か?』

「はい。毎日ぴんぴんしてますよ、それでは失礼します」


通信の相手はこの島国を代表をする内閣総理大臣。

つまりこの国の一番権力を握っている、人物である。


「はぁ…」


この状況にさすがのミスターを少し疲れを見せる。

予想していた事態と言えど、現実になるのは不味い。

今回も犠牲者が出るかもしれない、最悪死者も出るかもしれない。

自分達が殉職するのは覚悟している、それは人助けをする仕事に携わる人間として名誉の死だからだ。

だが一番不味いのは、力が無い一般人だ。

それだけは絶対に死守をする。その決意を表す動作で拳を強く握る。


『あれを見て下さいっ!!超巨大な物体が東京湾から接近して来ていますっ!

あれは生物のようですっ!!とにかく巨大な生物ですっ!!

これをご覧になっている視聴者達は危険ですので、絶対に近づかないで下さいっ!!』


テレビのリポーターがカメラ越しで必死訴えているその事実。

その後ろにはとてつもない恐怖が迫っているのを映している。

これを見た誰もが「自分は死ぬかもしれない」と言う感情に支配されていた。

そうだ誰もが諦めていた。

そんな中諦めない人間達がテレビを何となく、見ていた。


「ふぁ~。とうとう、出て来たな…」

「な、何でそんなに暢気なんですかっ?!」

「落ち着いて下さい、一狼さんも別に暢気にしてわけじゃないですよね?」

「いや、俺達は指示待ちだ」

「「えっ?!」」


そんな言葉に二人は同じ事を感じただろう。

こんな状況でそんな暢気な事を言っているのだと。


「ミスターが俺達は指示が出るまで待機だとよ。

それと部長は開発部から連絡があったら、倉庫に行ってくれよと」

「は、はい。解りました」

「黒牙は何時でも出るように準備をしておけ、俺はやる事がある」

「解りました」


『緊急警報っ!緊急警報っ!怪獣出現っ!』

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