ヒーロー達と怪人達その六
「「ぎゃおおおおおっ!!」」
出現した怪獣の数はざっと30体はいそうだ。
それを目の辺りした、A市支部のヒーロー達は恐怖していた。
「これ俺達だけでどうにかなるのかよっ?!」
「そうだよ…」
完全に臆病風に吹かれてその場に立ち尽くす。
「あんた達、それでもヒーローかい?」
「あ、あんたはっ?!」
「私かい?」
「おい、貴様っ!!ヒーローの分際で最上位戦闘員である、姉さんも知らんのかっ!!」
最上位戦闘員の一人である、姉さん。
役割は下位戦闘員の指揮と標的である、有力者をその美貌で誘惑して情報を得る。
つまり、スパイである。
そのおつきの丸坊主が三人でリーダーである、姉さんを護衛している。
「お前達、状況を報告しな」
「はっ!現在、怪獣が推測で30体ほどでヒーロー達が戦闘中の事ですっ!
それと、援軍が来ると通信が入りましたっ!」
「援軍?この辺だと、四強…」
「いえ、雑務課だと聞いていますっ!」
「雑務課…、だって」
この言葉聞いた、その表情は眉間に皺がよる。
「あ、姉さんっ?何か、自分が失礼な事でも…」
一瞬、おつきの三人の空気が緊迫に包まれるが遠くから声が聞こえる。
「部長、準備は良いか?」
「はい、何時でも行けますっ!」
「確か、この近くに怪人達がいると聞いたのですが」
「そんな事言ってたな…」
「一狼ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
「えっ?」
三人が戦闘準備をしていると、それはまるで獲物に向う勇猛果敢な猪。
「会いたかったよっ!」
いきなり、白牙一狼に抱きつく。
「離せよっ…」
「久しぶりね、一狼っ!この用紙にサインして」
「解ったから、離せ」
「解ったよ、それであんたが増援かい?」
「そうだよ、他の奴は出払ってる」
「この赤いのと黒いのはあんたの子分かい?」
「そんな所だ」
「あんたも、変わったんだね」
「あの~、そちらの方は?」
「こいつは…」
「私は一狼の許嫁だよ」
「「えっ?!」」
その話を聞いた二人は開いた口が塞がらない。
「こいつが勝手に言ってるだけだ」
「良いんじゃないですか?」
「はっ?」
「白牙さんもいい年でしょ?身を固めた方が良いですよ、人生の先輩からのアドバイスです。
それにそんなら好かれているなら、問題ないですよ」
「でしょっ!赤いのもそう思うでしょっ!」
「白牙の兄さんお久しぶりですっ!」
次はおつきの怖い人達が寄って来た。
「「ぎゃおおおおおおおおおおおっ!!!」」
「一狼といちゃつきたいけど、お邪魔虫がを先に片付けないとね、ヒーローと内の連中を集めな」
今回の作戦は雑務課とレベル中以上の怪人達を中心にする。
先陣を切ったのはシルバーファングだ。
月夜に輝くその姿はまるで白銀、誰もが見とれるその姿は芸術と言っても過言ではない。
その後続はレッドウルフ、果敢に怪獣達の群れに突っ込んでいく。それは赤い獣だ。
その姿を見ていた怪人と戦闘員達は、恐怖と安心感の間に揺れていた。
さらに高層ビルから飛び降り、二人が討ち漏らした敵を的確に止めを刺していくのはブラッククロウ。
彼は間違いなく、腕を挙げている。
三人の力であっと言う間に半分が減り、怪人クラブの戦闘員達も負けていられないと士気を上げる。
「俺達も行くぞっ!シルバーファングに続けぇっ!」
怪人大鬼先輩
レベル大。
ヒーロー達と怪人達の活躍で被害も少なく、討伐は終了した。
だが、安心は出来ない。怪人クラブも主戦力を展開している事は状況はあまり良くない。




