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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
王と優しさと力
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ヒーロー達と怪人達その一

『見て下さい!ミスブリザードの活躍で数十体の怪獣が一気氷つげになっていますっ!

あちらをご覧下さいっ!ミスターブラックホールの活躍で怪獣が一瞬で消えましたっ!

以上、ヒーロー10強の活躍をお伝えしましたっ!スタジオにお返ししますっ!』

「はい、お疲れ様でした。それでは次のニュースに…。緊急速報が入りました。

ただいま入った情報によりますと、株式会社ヒーローと怪人クラブが同盟を発表しました…。

これ本当っ?!えっ?!中継が繋がってるの?!今すぐに繋いでっ!」


この情報が入った各メディアは興奮、戸惑い、驚きの感情が入り混じる。

それ以上に、それをリアルタイムで見ていた視聴者が一番驚いたに違いない。

今まで、この二つの組織が手を取り合うのはありえないと日本中が思っていた事だ。


子供でも解る事だ、正義の味方と悪の組織が握手をするなんて誰も想像しない。

だが、常に例外は発生する。

それがたまたま良い方向に運んだ。


『突然の発表で関係各員、メディアには大変ご迷惑をおかけします。

今日、我々が発表いたします内容は皆様が既にご存知の怪獣の件でございます』


まずは株式会社ヒーローA市支社取締役ミスターが何時も以上に重い口調で言葉を発する。

それと同時に多くのフラッシュの光とシャッター音が二人を囲む。


『未曾有の危機に我々はお互いに手を取り合い、対処す事を決意いたしました』


次に口を開いたのは反社会的組織怪人クラブ代表ボス。


『怪獣からの受けた被害は我々の被害は甚大であり、これ以上一組織では対処は不可能と双方が判断。

長年競争相手でありました、怪人クラブとの同盟関係を結ぶ事でこの問題を解決出来ると判断いたしました』

『共通の問題であり、この日本の問題を一刻も早く解決に導きたいと我々怪人クラブと株式会社ヒーローは考えております』


二人はカメラの前で熱い握手を交わす。


その様子をテレビで見ながら、あくびをしている人間がいた。


「ふぁ~、ようやるわ」

「どうしたんですか?怪人クラブと手を組んだっ?!」

「朝からどうしたんですか?そんな大声出して…」

「おはよう、黒牙君。テレビ見てよ、内の会社と怪人クラブが手を組んだって」

「俺は知ってたけどな」

「えっ?知ってるんなら教えて下さいよ」

「部長、考えれば解るだろ?言えるわけないだろ~」

「そ、そうですね。すいません」

「おうおう、久しぶりだなっ!白っ!」

「ビックのじじいっ!どうしたんだ、こんな朝っぱらに」


突然雑務課に入って来たのは10強の一人である、ビックウルフ。


「来てるのはわしだけじゃないぞ、他の連中も来てるぞ?お前も久しぶりに顔出しして来い」

「めんどくせぇよ、それに俺は眠いんだ。それに俺が行ったら、勧誘がしつこい嫌だね」

「それは先生も望んでる事だろ?そんな事、言わずに顔だけでも出せ。ほら行くぞ…」


首ねっこを掴まれ、強制的に連れて行かれる。

成人男性が子供のように持ち上がる、身長が3メートル近くあれば普通の人間は皆子供同然だ。


「ちょっと、待ってくださいよ~」


慌てて、二人に付いて行く。


「あの~、失礼ですがどちら様でしょうか?」

「これは失敬、失敬。わしはビックウルフと言う者だ、ヒーローをしている」


社内の通路を歩きながら会話をする、しかしでかい。


「ビックウルフ?どこかで聞いた事があるような…」

「ところであんたは新人か?白の後輩ができるとはな、世の中不思議な事も起きるもんだな!はっははっ!」

「し、失礼しましたっ!私は加藤努と申します。この会社に入って日は浅いです!一様、レッドウルフって名前でヒーローやってますっ!」

「そうか、そうかっ!レッドウルフ?あぁ~、聞いた事があるぞっ!いきなりランキング30位に入った大型新人って、あんたの事だったのか!」

「ご存知でしたか、お恥ずかしい…」

「お~い、皆。白の奴を連れて来たぞ」


会社のロビーにはどこかで見た事がある、ヒーロー達が立っていた。

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