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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
黒い狼と決別
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ブラッククロウ攻略その九

「おいおいおい!トルネードさんやれちゃったよ!聞いてねぇよ…」

「あれって、A市支部の四強だろ?まじでこっちに来るんだよな?」

「それはそうだろ!お前、何言ってるんだよ!だから、攻めて来たんだろ!」

「あ、そうか」

「そうか、じゃねぇよ!サイコさんの話聞いてなかったのかよ!昨日の夜言ってだろ!」

「あ~、そう言えばそうだったな…」

「お前、それ絶対に聞いてなかっただろ!」


怪人クラブ戦闘員二人が物陰に隠れて話をしていた。


四人は研究所に足を踏み入れる、その雰囲気は別に何も変な物は感じなかった。

最初は強敵が待ち伏せをしているんじゃないかと言う、先入観で緊張をしていたが少し安心した。

外から見た外見はまるでゲームの中に出て来る魔王城のように見て臆病になっていたが、中に入ってみると案外普通の建物だ。


「あれ?四強じゃない?お前、あいつら知ってるか?」

「二人は知ってるぞ、ミスター忍者とミスターシャドーだろ?確かランクは低かった気がするな…」

「まじで?ここにいる人間でやれちゃう?」

「もしかしたら、いけちゃうかもよ?いっちゃいますか!」

「おい、お前らヒーローを達をやっちまえ!」

「「うぉっーーーーーー!!!」」


突然、白牙達の前に戦闘員達が現れ、一瞬だけ動揺する。


「何だ?突然、現れたぞ?どうする?」

「一様、相手した方が良いんじゃないですかね?」

「じゃ、部長任せた」

「ちょ、ちょっと?!何するんですか!三人共、私の後ろに隠れないで下さい!うわぁっ!」


迫り来る黒い集団の中心に正拳突きを放つすると、一気に四人が盛大に吹っ飛ばされた。

そしてその様子を見ていた、他の戦闘員達の威勢が良い姿が静止する。


「お、おい?!誰だよ、あいつらランキングが低いって言った奴!あの赤い鎧着てる奴めっちゃ強いじゃん!」

「さっきの奴、気絶してるよ!?誰か、運んでやれ!」

「くっそーーー!せっかく手柄を立てられると思ったのに!これじゃ何時もと同じじゃないか!」


それを見ていた、加藤は口を開く。


「あの~、私達はあなた達と戦う気はありません。私達はここの調査に来たんです、できればそこを通して下さい」


その言葉に戦闘員達は口を閉じる者もいたが、反論する者も当然いる。


「ふざけるな!外を見てみろ!あれだけの被害と怪我人を出しておいて!調査だぁっ!寝言言ってじゃねぇよ!」


威勢が良く吠える戦闘員の後ろから、何かの影が近づいて来る。


「おい、何だこの状況は?お前らうるせぇよ…」

「あ!精鋭部隊?!どうしたんですか?!」

「統括から命令でね、しょうがないですねよね~」

「たったヒーローが四人とか大分こっちをなめてるなめてるよな。四強が来ると思って準備運動してたのにな…」


突然、特徴的な服装を三人組みが現れた。


「何者でござるか、あの連中。拙者達が来た時はあんな連中見かけなかったでござるよ、やばこっち見てるでござる」


三人組みの巨漢の男が一人こっちを睨みつける。


「あぁ~、てめぇは確かここをかぎ回ってた忍者か」


その男の右腕は明らかに普通ではない。


「良いから片付けようぜ、一号」

「そうだな。三号」


その掛け声と同時に二人は目に見えない速度で動き出す。


「くそ、これを使うか…」


白牙はミスターから受け取った薬を一定取り出し、飲み込む。

すると身体が淡く光り出し、姿が変わる。


「何っ?!シルバーファングだと!あの中にいるとか聞いてねぇ…」

「三号?!」


三号と呼ばれる改造人間が背後から、胸を貫かれる。


「なぁ…、ごはぁっ…」

「お前らは邪魔だ」

「鴉!」


怪人鴉が敵の背後から貫き、現れた。

そして身体から手を抜き、一言呟く。


「こんな連中がここの精鋭部隊か、笑わせる」

「貴様!」


巨漢がその太い右手を鴉に向けて、力一杯殴りつける。


「それで?」

「な…」


いったい何が起きたのか四人の内、三人は理解していなかった。

鴉が攻撃を交わしたと思ったら。次の瞬間、巨漢の首が胴体と離れていた。


この光景を目の当たりにした時、加藤は身体が動かなかった。


それが普通なのだ、辺りいったいは血の海で死体が転がっている。

ここは本当に平和の国なのかと、疑問を抱かずにはいられない。

戦闘になれてつもりだったが、殺し合いには慣れていない。

自分がいるこの場所は別次元だ。今までの出来事も別世界だが、今も自分がいた世界とは全く違う。


「お前達は先に行け!ここは俺が何とかする!」

「で、でも白牙さんだけじゃ!」

「加藤殿、行くでごさる!今、我々がいても足でまといでごさる!」


腕を引かれ、さらに奥に進む。


『後は頼んだぞ、部長』


走ってる途中で頭の中に白牙の声が聞こえた。


「白牙さん?!もしかして、死ぬ気じゃ!」

「大丈夫だ。白牙は必ず追って来る!」


三人の後ろ姿を少し見送る。


「何のつもりだ、白牙…」

「そう焦るなよ、十年の再開だ」

「邪魔をするなって言ったはずだが?」

「それはお互い様って奴じゃないか?こっちは仕事で来てるんだ」

「昔のよしみで見逃してやろうと思ったが、俺の邪魔をするなら殺す…」


そう、言葉にすると姿が視界消える。


「くっ!」


それに対応するかのように同じスピードで動き、拳を交える。

人間の目で追えない、速度で戦闘が開始される。


「何で復讐なんて、始めたんだ!昔はそんな奴じゃなかっただろ!」

「うるさい!お前も俺と同じ実験体だろうがっ!俺の気持ちが解るだろ!俺は大事な物を奪われ、挙げ句殺された」

「それでも復讐なんて…」

「復讐して良い理由にはならないって言うつもりか?それただの綺麗事だ、白牙!」

「ぐっ!」


打ち合いの後白牙は数メート吹っ飛ばされ、壁にめり込む。


「やっぱり、薬じゃ何時も通りの力は出ねぇか…。ミスターには複数は飲むなって言われたけど」


ミスターから受け取ったこの能力強制発動剤はリスクもあると言われている。

当たり前か、ドーピングは身体に悪いと誰でも知っている常識だ。


正直、白牙の身体には負担が掛かってた。無理やりに力を使えばどんな人間も身体に毒なのは解りきっている。

だが、そんな事を言ってる場合ではなくなって来ている。

しかも状況は最悪で昔の旧友と殺し合いをしなければ行けない。想定していたが、その状況に置かれると気持ちの面ではきつい。


壁にめり込んで考え込んでいても、何も始まらない。


「どうした?もうお終いか?随分あっけないな、少しは期待したんだがな。そうだよ所詮はただの綺麗事何だよ。

何がヒーローだよ!何が正義だよ!お前がやってるヒーローが俺達を助けてくれたか!どれだけ辛くても苦しくても誰も助けてはくれなかった!

お前だって、俺と同だろ?どうして、ヒーローなんかになったんだよ!お前だって、辛かっただろ!

お前だって、口だけのヒーローじゃねゃかよ!解っただろ!だからヒーローなんて…。なっ…」

「そうでもねぇよ」


身体を起こし、体勢を立て直し薬をもう一定飲み込む。

すると、心臓の鼓動が早くなり身体中が熱くなると同時に視界が一瞬ぶれる。


「はっ…、はっ…。鴉、俺も確かにここにいて最初は辛かった。でもな今は感謝してるぜ、だって友達を助けられるだからな」

「何を言ってやがる!その身体で何ができる!お前らヒーローが何時も言ってる事は偽善だ!だったら、俺を救って見ろ!」

「良いぜ…」

「な、何…」


鴉が口を開いた瞬間に鳩尾が決まり、数メートル宙に舞いコンクリートの床に落ちる。


「はっ…、はっ…。何とか、勝った。ごぶっ」


口を血を吐き、床に膝をつける。


「悪い、皆しばらく動けそうにないわ…」

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