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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
黒い狼と決別
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ブラッククロウ攻略その七

山道で待機していすると、一台の大型輸送車が見える。


「お、来たか?」

「そうみたいですね」


ミスターマッスルとミスターアタックスーツは口を開く、その姿は早朝だと言うのに一切疲れを見せていない。

流石、プロと言った所だろう。


「おいサイ子、あいつら来た見たいだぞ」

「うるさいわね!今、周りの索敵してるの!静かにして!」

「それで、敵はどれだけいる?」

「そうね…。まず、正面に雑魚がちらほらいるわね。それと、多分幹部クラスが一緒にいるわね」

「やっぱりそうなるよな…」


何故研究所襲撃をこんな早朝にしたのか、それはちゃんとした理由がある。

まず、研究所に在籍している非戦闘員を可能な限り巻き込まない為に出勤していない時間を選んだ。

夜にも決行しようとしたが、何もなければ直ぐに撤退しようと考えているが、怪人クラブはそんなに優しい組織ではない。


「向こうもこっちと戦う気満々ですね。幹部まで用意するなんて、と言うかなぜこっちの行動があっちに読まれているのか?」

「まさか…。あっちにも私と同じ能力を持っている奴がいる?だとしたら、やっかいね」

「でもさ、サイ子の超能力って別に珍しくないだろ?」

「違うわよ!こっちの動きが相手に伝わると厄介だって、言ってるの!あんたは頭まで筋肉なの!」

「伝わるって、どの辺までだ?そりゃ、俺達の一人一人の思考が読めれば不味いけどな…」

「そうですね、仮に向こうにサイ子さんと同じ超能力者で広範囲で人の思考が読める人間があの中にいたら僕らは全滅もありえる?」

「それはないわね、私達がどういう風に行動を全て知る事が出来ればそれは超能力ではなく未来予知になるわよ。

あくまで向こうは私達が今日攻めて来るかもしれないと言う予測だけで動いている。その情報をどうやって仕入れたかは知らないけどね」

「そうだな、俺達の動きが解っていれば先回りして向こうから攻めて来れば良いだけの話だからな」


この時代に「超能力」は珍しくない。だがその能力にも種類がある、例えば空を飛ぶ、物を自由に動かせる、心が読める。

その中でもミスサイコの能力は珍しい、思考が読める、物が自由に動かせる、瞬間移動、超人的な力、空が飛べる。

これらが全て出来る「超能力」は現在ではミスサイコしか確認されていない。


もし、ミスサイコと同じ「超能力」を持っている者がいたとしたらこれほど厄介な話はない。

恐らく敵側はヒーロー達が何時頃に来て、何人で来るは予想ではなく知っている。

それ程の能力と判断力を持っている人材をどうやって、手に入れたかは気になる。

だが、そんな事を考えている余裕はヒーロー達には無い。


「お、社長達が来た見たいだぞ」


輸送車が山道の入り口に到着し、ミスターマスク達と加藤達が合流した。


「おつかれ~、調子はどうよ?」

「白、久しぶりね」

「何だ、サイ子か久しぶりだな。で、相手の戦力は?」

「何よ、挨拶もないの?相変わらずの能天気ね。まぁ、敵はご丁寧に幹部と大勢の戦闘員を用意してたわよ」

「三人共、ごくろう」


車からミスターが出て来ると三人は背筋が伸び、整列する。


「ミスター、おはようございます。敵の戦力は白に言ったとおり、このまま山道を行った所に幹部と戦闘員を用意しています。

それと、怪人鴉とブラッククロウがどこかに潜んでいます。私が解る事は以上です」

「そうか、早朝からごくろう。これから研究所に向かうわけだが、編成は白牙に任せる」

「そうだな…。部長と俺、忍者とシャドーの四人。マッスル、サイ子、スーツは三人だ」

「白、それ何も変わってないぞ?」


確かにこの編成では何も変わらない、なんの考えでその思考に至ったのか誰も解らない。


「俺達四人は正面から攻める、それでマッスル達は獣道から攻めてくれ」

「白牙さん、ちょっと良いですか」

「何だ?アタック?」

「なぜ、僕達が正面じゃないんですか?恐らく、白牙さん達より僕達の方が今の所戦力は遥かに上です。

相手は正面に守りを重点を置いているのでは?そうすると白牙さん達は裏から回った方って、僕達が幹部とその他を相手をして方が…」

「アタック、あんたも若いわね。その考えは相手もとっくに読んでるわよ」

「え?」

「正面で相手を撹乱するなんて古典的な手は通用しないわよ。敵の配置は360度で大体の事態は予測してあるわよ。

それに幹部が一人いるって言ったわよね、恐らく私達を一人で相手できると思って配置してるか建物の中にもっと強いが控えてる。

それが言いたかったよのね、白?」

「いや…、そこまで考えてなかった。単純にマッスル達で強襲かけた方が良いと思って、提案しただけだ」

「え?そうなの?珍しく頭が良いと思ったら、何時も通りね」

「とにかくこの案で行くぞ、俺達はこの山道を真っ直ぐに行く。部長、準備は良いか?」

「は~い、スーツの用意出来ました~」


加藤が赤い鎧を纏って、準備万端。


「あ、加藤さん。バッテリーは二時間しか持たないので気をつけて下さい」

「解りました」

「何か、あったら連絡して下さい」


「じゃ、出発するか」

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