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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
黒い狼と決別
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ブラッククロウ攻略その六

目覚めはとても良かった、午前二時三十分に目が覚めた。

無駄に広い、寝室のベットから身体を起こし時計を見る。


「もう、こんな時間か…」


不思議と緊張感は無かった、あるのはあの子を止めたい言う気持ちだった。

会社命令で連休を貰い、たまたま外食をした時に再開した少年。

少し話をしたが、普通の少年だった。なぜ、普通の少年が復讐なんてものをしているのか。

理由はもう知っているが、本当に人を殺して良い理由はない。

綺麗事かもしれないが、あんな少年が自分の手を血に染め、心を黒くしてはいけない。

これは自分のわがままなのかもしれない。でも、大人は何時でも子供の味方であるべきなんだ。

そうだ、ヒーローであるべきなんだ。


大人の都合で子供を犠牲にしていけない。

これはただの同情だとしても、自分を責めない。同情して何が悪い、大人が子供の味方をして何にが悪い。

こんな事を考えている自分はナルシストなのかと鼻で少し笑う。


「行くか…」


何時ものように株式会社の制服に袖を通し、部屋を出る。


家を出る前に何か腹に入れていこうとリビングに入る。

すると、テーブルに一つの弁当が置いてあり、一枚の手紙が一緒になっていた。


『お父さんへ、何時もお仕事ご苦労様です。突然、会社をリストラされたのはビックリしたよ。

でも、ちゃんと新しいお仕事が直ぐに見つかって安心しています。毎日、大変でたまに怪我をする事もあるけど私はそんなお父さんが大好きです。

お仕事、これからも頑張って下さい。真紀より』


この手紙を読んだ時、瞳から熱いものが流れて来た。些細で何の変哲もない文章だが、とても嬉しかった。

親はこう言う生き物だ、子供がてしてくれた些細な事で感動してしまう。

今の自分には効き目は十分だ。辛い事が多かったが仕事で誤魔化していた。

だが今は、そんな弱音は吐かなくて良い。


必ずここに帰って来る。その決意を胸に家を出る


「よう、時間通りだな」

「おはようございます、白牙さん」

「おはようございます!加藤さん!」

「相川さん、おはようございます!」

「朝から、元気でござるな…」

「全くだぜ…」


五人は会社に到着したが、後の三人はまだ来ていない。


「三人は現地で合流する事になっている」

「「社長!!」」


突然の社長ことミスターの登場に一同が驚く。


「ミスター、今回は参加しないんじゃなんったのか?」

「気が変わってね。何か、嫌な予感もするし。それでは皆、出発するとしよう」


移動中、輸送車の中で皆が静寂を保つわけが無い。


「あの~、皆さん朝ご飯食べてませんよね?私、お弁当作ってきたんで食べませんか?」


その車内で広げられた弁当を見て、上機嫌になる男が一人いた。


「相川さん!これ食べて良いんですか!」

「部長、テンション上がりすぎたろ~。これ美味いな」

「本当でござる、相川さんは良い嫁になるでござるな。あ、もう加藤殿がいたでござるな~」

「えぇっ!?私と加藤さんが!!いやいや!私とじゃ歳が離れてるし、高校生の娘さんがいるし…」

「ほう、相川さんは部長に娘がいると所まで知ってるのか。関心するぜ」


何時ものように穏やかな空気が流れる、まるで学校行事の遠足だ。


車の窓から見える、山は何の変哲もない普通の山だ。

だが道を進むと何やら、ただならぬ雰囲気が漂っている。

まるで悪意が漂っている、給湯室のようだ。

呆然と窓硝子の外を眺めていると、山道の入り口に付いてた。


「皆、到着した。準備をしてくれ、その前に白牙、これを」

「何だよこれ…。俺、薬とか嫌いなんだけど」

「開発部が開発した、能力強制発動剤だ」

「なるほどな、ミスターの考えは伝わったつもりだ」

「本当に危ない時に使ってくれ、三錠渡しておく」

「了解」

「だが一度に複数は絶対に服用するな、身体に負担が掛かる」


山道には既にA市支部の四強の内、三人が待機していた。

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