ブラッククロウ攻略その四
ミスター忍者、どうだ?」
「あぁ、大体の場所は把握できたでござる。それよりミスターシャドー、誰にも気づかれなかったでごるか?」
「おいおい、俺を誰だと思ってやがる。影の薄さじゃ、俺の右に出るものはいないぜ」
「そこは誇れる所はではないでござろう…」
現在株式会社ヒーローに所属する、ミスター忍者とミスターシャドーが二人で怪人クラブが保有していると思われる研究所の所在をミスターの依頼で捜索中。
だが、直ぐに研究所は見つかる。
それと言うのも、十年前と同じ場所にあった。誰もが思うだろう、同じ場所に立てるなよと。
この二人も例外なく、同じ事を考えていた。
「なぁ、俺達が調べるまでじゃなかったんじゃないか?」
「普通あんな、見つけて下さいって場所にあれば誰でもそう思うでござろう」
結局、研究所があった場所は十年前と同じ場所に聳え立っていた。
「ちょっと待てよ、研究所って市が管理してなかったか?」
「そうでござったな。でもなぜ」
確かに研究所は市と国によって管理されていて、関係者立ち入り禁止だったはずだ。
それがなぜ最近になり、怪人クラブに返還されたのかはこの二人には不明だ。
「そんな細かい事は良いから戻ろうぜ?俺達の仕事はもう終わったんだ」
「そうでござるな」
二人が歩を進めたその瞬間だった。
「誰だ?!」
忍者が何かの気配が感じる。
「にゃ~」
ただの野良猫のようだ。
「ん?ただの猫か…」
「そうか…」
二人は同じ事を考えていた、こんな山奥に猫が居るわけがない。
「形は猫だが…」
忍者がクナイを試しに放つ、すると猫の姿が異形の物へと姿が変わる。
「日本古来より伝わる忍びだ、私の変化を見破るとは…」
「貴様は?!」
「失礼、私は怪人クラブA市支部統括秘書をさせて頂いております…」
その礼儀正しいスーツ姿に二人は自然と身構える。
「そんなに構えないで下さい。私は上司命令で最近、この周りでうろうろしている鼠の様子を見て来いと言われただけです。
戦う気はさらさらありませんよ。それに今あなた方に手を出せばどうなるか何て、子供解る事ですよ…」
「お前らの言う事何て信用できるか!それに単身で乗り込んで来たと言うは、お前一人で俺達を片付けられるって事だろう…」
自分で言っていて悲しくなるが、恐らく事実だろう。
「そうですね。その気になれば、ランクが低いあなた方は私の相手ではありませんよ」
「「何?!」
この二人がランクが低いわけがないのだ。ミスター忍者は25位、ミスターシャドー24位。
この二人がランクが低いと言うこの秘書は強い。
「シャドー、ここは引くでござる!」
「何言ってやがる!ここまでコケにされて黙っていられるか!」
「癪に障るが、この男の言う事は恐らく事実だ!我々の任務はあくまで研究所の所在でござる!行くぞ!」
「くそっ!放せ!」
強引にシャドーを押さえ、煙のように消えた。
慌てて様子で戻る二人の男が株式会社ヒーローA市支部の社長室の扉を開ける。
「社長!大変でござる!あやつら、化け物を飼っているでござる!」
「そうだぜ、社長!やっぱり、あの研究所は怪しいぜ!」
二人はすごい剣幕で口を活き良いよく開く。
「二人共。任務完遂ごくろう…、ただ落ち着きけ。とりあえず、冷たい物でも飲むか?」
二人は社長に先ほど起きた出来事を全て話した。
「そうか、研究所はあのままか…。ただ、その秘書が気になるな。忍者、何か解る事があるか?」
「ミスター、さすがに拙者でもあれの正体は全く掴めなかったでござる。ただ、あの者は間違いないなく我々の障害になるでござる。
正直、逃げて来て安心してるで来ざる。情けない話でござるが、あれはもののけの一種と言っても間違いないござる」
「そんな人材をどうしてこんな地方に?東京でもないのに、奴めいったい何を考えている」
ミスターの表情が一瞬影がかかり、その気迫に二人は少し怖気付く。
そして少しの沈黙の後、何時もの表情に戻る。
「良し、直ぐに研究所の捜査に動く」
「「え?!」」
二人はその早い決断に素っ頓狂な声を上げる。
「あぁ。私だ、白牙か?ん?その声は…、あぁトカゲ君か?白牙はいるか?」
『あ、はい。いますよ、白牙さ~ん。社長さんから電話ですよ』
『もしもし。はい』
「研究所の件だが、直ぐに動いてくれ。そうだ、加藤君も一緒にだ」
『それは簡単に言うと乗り込めと?』
「いや、何もなければ直ぐに撤退して来い。それと他の連中にも連絡をしておく。
今からミスター忍者とミスターシャドーも同行させる、何かあるれば直ぐに連絡してくれ。
それと開発部にも連絡しておく、少なからず役に立つだろう。何かあれば直ぐに連絡してくれ」
研究所の攻略が始まる。




