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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
最終章人間とは
122/124

ボス対ミスターその八

「やらせるかぁっ!」

「随分、威勢が良いな。銀狼…、だかなお前らは邪魔だ」

「父さんっ!」

「聞こえなかったか?邪魔だっ!」


黒い悪魔が右腕で空を切り裂く。


「何…」


突如、人間の姿に戻る。


「何が起きたか理解できないか?」


二人は自分に一体、何をされたか理解できていない。

それもそうだ、今まで自分の超能力が突然消える事は無かった。


この社会は超能力が作っていると思って良い。

それが突然消えたら、どうなる。


「説明してやろう、お前達の超能力を消した」

「は?何で?」

「邪魔だからだっ!」


口を開いた、白牙とドラゴンに黒い波動をぶつける。


「ぐっ!」

「部長っ!何してるっ!」

「私だけ、無事だったんでっ!」


なぜか超能力が消えてなかった、レッドウルフが三人の前に立ち、盾になる。


「貴様っ?!何者だっ…」


この現象にボス自身も戸惑い始める。


「私もヒーローだっ!」

「なぜ、私の能力が効かないっ!」

「答えは簡単だ、レッドウルフは発現する能力が無いからだ」

「何っ…、ミスター何かしたなぁっ!」

「私は何もしていない。ボス、まだ憎んでるのか?」

「憎む?私が何を憎んでいると言うんだっ!」


再び、黒い波動を放ち続ける。


「くっ!」


レッドウルフの鎧にひびが入り始める。


「ボスっ!お前は妻子を殺された事をずっと憎んでいるんだろうっ!

だからこんな、馬鹿げた事を始めたんだろうっ!」

「馬鹿げただとっ!世界を変える為だっ!こんな、腐った世界を変える為にっ!」

「腐っている?この世界のどこが腐ってるんだっ!」

「ミスター、お前はこの世界の正体を知らないんだっ!

この世界は悪意に溢れているっ!」


この話を聞いていると昔の上司を思い出す。


「私が世界平和を実現するっ!私にはそれが可能だっ!

この力と私の組織でっ!この世界を管理するっ!

そうすれば、戦争も他人と憎む事も無くなるっ!

私がこの世界を変えるんだっ!妻と子供を殺した、この世界をっ!」


だんだんと腹が立って来た、完全に昔の上司に似ている。

自己主張が強くて、傲慢、人の事を見下す。


「うるさいっ!」


思わず、口に出してしまった。

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