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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
最終章人間とは
119/124

ボス対ミスターその五

二人はの距離はたったの二メートル、静かにお互いの両目にお互いが映る。

その姿はどう映るのか。ただの人、友人、他人、家族、兄弟。

その答えは二人にしか解らないのだ。


人の見え方は三つある。

自分から見える他人、他人から見える自分、第三者。

第三者から見れば、二人の空気は静かだが突き刺さる殺気もはらんで吐きそうだ。


「ふんっ!」


さきに動いたのはミスターの方だ。

一瞬で攻撃が届く、間合いに入り込む。


そのやりとりは誰も目で追えない。

その光景は戦闘とは呼べるものではない、自然現象に似ている。


光の速度はなぜ、目で見えないのか。

それは光は一つ一つが細かい粒子で出来ていて、物凄い速度で移動している。

その為、人間の視界では認識出来ない。

二人の戦いはその細かい光の粒子だ。


「その程度で私を倒せると思っているのか?お前も歳を取ったなっ!」

「それはお互い様だっ!」


二人の身体が動く度に建物が揺れ、そこら中に穴か空く。


「ここじゃ、狭いな」


ボスが右手の指を軽く、上に動かすと天井が消えた。


これで二人を邪魔する障害物一切無くなった。

これで超人同士がする超高速戦闘が幕を開ける。


「どうした?説教しないのか?」


頬をかすり、赤い線が頬を走る。


「お前にはこれが一番効くだろう?」


そこには普段はただの清掃員のおじさんではない。

悪を許さないと言う、絶対的な信念を灼熱の様に燃やした一人のヒーロー。


悪者には一体、何に見えるだろうか。

自分を殺す悪魔、慈愛に溢れた神、それとも自分も憧れたヒーロー。


「言葉はいらないか…。良いだろう」


その瞬間、ボスの身体からどす黒いものが湧き出して来た。

それを見た、ミスターも対抗するかの様に青い輝きが湧き出す。


「私はお前を必ず止める…」

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