ボス対ミスターその二
シルバーファングとライオン将軍の戦闘が始まって、数分が経過した。
その短い時間で国会議事堂前の通路は拳程の穴だらけ。
それは対峙している相手が確実に敵を絶命させると言う証明。
なぜ力を制御しているか、放出するエネルギーが広がると物体を破壊できない。
確実に破壊する為に、身体の一部にエネルギーを集中させる。
「どうしたっ!銀狼、逃げているだけではわしは殺せんぞっ!」
「うるせぇっ!こっちも必死なんだっ!」
戦いと言うよりも、鬼ごっこだ。
もちろん理由があって、逃げ回っている。
五年前、怪人クラブが保有している研究所での決戦でらいおん将軍との戦闘を経験した。
その時はトップランカー、警察の機動隊との協力で何とか撤退まで追い込んだ。
だが、今は一人。
『白牙さんっ!手を貸しましょうかっ!』
頭の中に声が聞こえる。
「いや、俺一人でやる。作戦通りに動け」
『わ、解りました』
加藤からのテレパシーが届くが、仲間の手を借りるわけには行かない。
その会話を終えると同時に立ち止まる。
「背中を見せるとわ…」
敵が背後に迫り、攻撃を仕掛けようとするが、目で追えない速度で飛び上がる。
「逃げるのはやめたよ、おっさんっ!」
高く飛び上がり、宙で一回転して地上に向って蹴り放つ。
その速度は人の目では到底追えるものではない。
標的に蹴りが命中、埃か舞い、コンクリートがへこむ。
「やっとやる気になったか?」
「あぁ…」
二人の間に緊迫した空気になる、




