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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
最終章人間とは
113/124

世界征服と悪意と正義その十

目の前の現象は現実か、自分の目を疑う。

いくら超能力社会と言っても、一人の能力は一つだと思い込んでいた。

だが今、その自分中の常識が崩れる。


「誇りに思えヒーロー、私に本気を出させた事を」


視界に映る限りで数を数えるだけで、嫌になる。

そんな事を言っている場合ではない。

とにかく敵の大将格を食い止めなければいけない。


瓦礫の上で右腕を上に上げ、兵士に命令を出すように振り下ろす。


動き出す、現象。

まずは小手調べのように、物体達が攻め込んで来る。


鎖が足元を捉ええようとするが、かわす。

槍、剣、刀、くない、矢、棍棒、岩。

確認出来る物だけで、七種類の物が飛んでくるが消す。


「くっ!」

「まだ終わりじゃないですよっ!」


第二陣が降り注ぐ。

ライオン、虎、象、竜、麒麟、天使、悪魔。

実在する生物から空想上の生物、崇拝の象徴。

動物と空想の大判振る舞い。

普通の人間ならば、骨も残らずに存在が消えて行くだろう。


だが、この日本原産であるサムライでありヒーローはこの状況には顔色一つ変えない。

至って、冷静。


「ふんっ!」


その姿は数千の敵軍に立ち向かう、百戦錬磨の武将。

抜刀すると、まず動物達が煙のように消える。


次に竜がその大口を開き、襲い掛かるが刀を上に一振り。

続いて、麒麟、天使、悪魔が同時に攻撃して来る。


「伝説もこれで終わりか?」

「はっはははっ!さすが、ジャパニーズサムライっ!これで死ねっ!」


今度は吹雪、炎、氷、雨、雷、竜巻、隕石の自然災害のオンパレード。

誰もが終わったと思った瞬間だったが、その中を平然と立ち向かって行く。


「ぐはっ!」

「俺に超能力は効かん…」


世界の終わりが始まったかと思ったが、それはほんの一瞬の出来事。

怪人コピーが倒れた事により、敵に少しの動揺と指揮の低下が見られる。


『全員、この隙に敵中央に進めっ!』

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