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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
最終章人間とは
112/124

世界征服と悪意と正義その九

怪人コピー、この超能力社会では知らぬ者はいない。

特に怪人社会で有名だ。

何故そんなに有名なのか、それは彼自身の能力だ。

超能力が発現するのは個人差があるが、主に5歳。

だが、コピーの場合はその年齢を迎えても発現しなかったがボスが気づく。

その後、組織内や敵勢力の超能力者達の力をコピーして成り上がった。


「こっちの手を読んでいる指揮官がいるとね…。

さっきの爆発はお返ししますよ」


掌をヒーロー達に向ける。


『全員ふせろっ!』

「俺にまかせろ」


爆発が起きると同時に、サムライが抜刀する。

すると、爆発が消滅した。


「まさか、異能殺しの魔眼っ?!噂は本当だったのかっ?!」

「何故、俺が10強に席を置いてるか。その教えてやろう。

スパイ、怪人コピーは俺に任せろ」

『解った、指揮は任せてくれ』


両軍の大将同士の戦いが始まる。

その様子を全員が固唾を飲んで見守る。


世間と言うのは不思議な物で何かが生まれるとそれの抑止力が必ずと言って良い程生まれる。

フランス革命で貴族達が農民に弾圧された様に、黒人が白人主義により差別された時代を変えた様に。


人間は常に二面性を持っているのだ、善意と悪意。

それが不安定に人の中を回っていて、それを制御しながら生きている。

そもそも、善意と悪意の境界線はどこにあるか。

それは誰も明確な答えを持っていない。

人類と言う生き物は多数決と言うシステムを作り出し、それを完全に信じきっている。

集団で同じ事を言ってれば、正しいと信じているからだ。

信用していると言うより、一種の自己暗示と言えるだろう。

他人も同じ意見だから大丈夫と言う、ある種の麻薬である。

そこには自我は無い。

このシステムを作り出した人間は天才か悪魔だろう。

多数決で人の命を奪う事もあるのだ。

集団で行うことにより、個人の罪悪感や責任感を失くす。


「あなたと対峙するのは初めてだ」

「俺もだ…」


二人は動こうとしない。

達人通しの果し合いは一瞬で決着が付くと言う。

頭の中で戦っているからだ。


空から何か低音が聞こえて来る。


「何…」


目線を少し上にずらすと隕石が迫っている。


「これならどうだ?」


コピーが先に先手を打っていたのだ。

だが、これは様子を見るための囮だ。


「俺もなめられたもんだな」


目を開き、上空の向って刀を振るう。

すると、隕石が消えた。


「やはり、これでは駄目か」


呟くと、瞬間移動して、一気に懐に入ろうとするが。


「そんな、小細工が通用すると思ったか?」


人の目でき追えないはずが、目の前には丁度刃が喉に当たる。


「何…」


咄嗟に後ろに下がり、距離を取るが隙が無い。

さすがは10強と言った所だ。


「どうした?怪人コピー、それだけか?」


刀を構え、ゆっくり歩く姿が巨大に見える。


「私もボスの側近の一人だ…」


背後に無数の剣が現れ、こちらに標準が向けられ、向かって来る。

それと同時に再び、瞬間移動。


視線を向けるのは迫り来る剣の群れでなく。


「ぐっ!」

「まだ若いな」


姿が消えていた、怪人の方だ。

確実な一太刀を浴びせる。


「私とここまで戦えるのはあなたが初めてだ…」


瓦礫の山で血を流しながら不気味な笑みを浮かべる。


『気をつけろ、相手は怪人クラブの最高幹部だ』

「解ってる」


空気が変わった事に肌で気づく、怪人コピーがさっきまでとは別人になっていた。


「久しぶりに本気を出そう…」


ミスターサムライの視界には一体。何が映っているのか。

怪人コピーの周囲には超常現象が多発している。

まず、身体から電流が走り、炎を纏い、足元は凍り付いてる。

さらに周囲には竜巻がおき、雨も降り、雷が響き、雪も降る。

虎、ライオン、象、大蛇、竜、麒麟、天使、悪魔。

剣、槍、矢、刀、聖剣、魔剣。


今相手にしているのは怪人クラブ最高幹部ではない。

怪人コピー。能力、コピーオリジン。

レベル自然災害級

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