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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
最終章人間とは
108/124

世界征服と悪意と正義その五

「おいおい、何の騒ぎだ?」

「お父さん…」

「お前は戸締りをして家にいろ、良いな?」

「でも、お父さんは?」

「お父さんは悪い連中を懲らしめてくるだけだ。心配する事は無い」

「うん…」

「帰ってきたら、いつもの場所で食事しよう」


一人のヒーローが事務所を出る。


「ミスター、俺だ」

『繋がって安心した、直ぐに来てくれ』

「了解」


煙草を吹かし、ミスタースパイはこの戦いを終わらせる為に足を踏み出す。


「くそっ!きりがねぇっ!」

「諦めるなっ!俺達が諦めてどうするっ!」

「これじゃ、怪獣が可愛く見えるなっ!」


A市支社所属のヒーロー達とトップランカーが全力を尽くして、敵の進行を抑えている。

だが所詮はどこまでも人間だ、必ず限界は訪れる。


そんな劣勢の最中、敵の動きが鈍り始める。


「皆、口を塞いで建物まで下がれっ!」


トップランカーの一人である、ミスターウィルス。

彼は体内で毒を生成できる能力を持っている。


「これで少しは時間が稼げるはずだ」

「助かった、ウィルス」

「これで終わりじゃないだろ、どうする?俺達全員で敵の本体を叩きに行くか?」

「それは気が早すぎる、先生の指示を待つべきだ」

「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」」

「おいおい、まじかよ…」

「紛争地帯を思い出すな」


麻痺毒を浴びたはずのただの人間が再び動き出そうとする。

それと同時に怪人達も動き出す。


「ここは俺に任せろっ!」


突然、一人のヒーローが声を上げる。

ミスターシャドー、彼は影を操るヒーローだ。

100人近くいる軍隊規模の人数を足止めする。

彼は前にも怪獣の群れを足止めを経験たした事があるが、これだけの数はやはりきつい。


「シャドー、無理するなでござる」


さらにミスターニンジャが現れ、そこら中から鎖が出て来る。


「おいおい、外やべーじゃん。どうする、ミスター?」

「彼の到着を待っている」

「彼って?」

「待たせたな」


社長室に迷彩服を着た、ミスタースパイが現れる。


「突然で悪いが、ここの指揮を君に任せたい」

「何っ?!」


突然の発言に冷静な兵士も同様する。

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