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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
最終章人間とは
105/124

世界征服と悪意と正義その二

黒い鎧が列を成して、街を闊歩する。

その姿は異様で異常だ。


「なんだよ、あれ…」


通行人の一人が呟く。

それが、極普通の反応だろう。


「何だ?何だ?」


人が集まって来る、その異常性を興味本位で見物する野次馬も現れる。

人は何時も身勝手なのだ、そういう生き物だ。

だが、その黒い鎧達はその視線も一切、気にもせずに歩く。

その足音は恐怖を誘う。


「ちょっと君達。止まりなさい」


パトロール中の警官から声を掛けられるが当然、無視をしている。


「君達っ!聞いているのかっ!」


警官が黒い鎧の肩を掴もうとした時だ。


「邪魔をするな…」


感情が無い冷たい声と共に警官の腕を掴む。


「いっ?!」

「おい、あんた。ささっと失せな、怪我しない内にな」


黒い鎧を来た集団を先導していた、怪人と思われる者が口を開く。


『怪人が出現しました、近隣の住民の皆様はお近くのシェルターまで避難して下さい。繰り返します』


怪人警報が鳴り響き、怪人は溜息を付く。


「はぁ~、何時もの事だな…。おい、あんた早くヒーローが来て戦闘になるから行け」

「くっ!」


腕を押さえながら、警官は住民の避難に向う。


「おい、お前ら行くぞっ!」


警戒音が街中に鳴り響く中進軍を続ける、その目的は辿り付いたビルの目の前だ。


「おい、マジかよ…」

「あれって、怪人だよな?」


黒い鎧を引き連れていたのは怪人鬼バット。


「おいっ!斉藤っ!出て来いっ!ここに隠れてるのは解ってるっ!」


怪人が株式会社ヒーローA支社ビルの前に現れたのだ。

そうだ、これが怪人クラブの世界征服計画の第一歩。


「ん?」


炎の壁が出来ていた。


「そこまでだ、怪人」

「何だ、お前?」

「俺はミスターアイス&ファイアーハンド」

「あぁ、ここはヒーローの溜まり場だったな。見ない顔だな、お前新人だな?」

「そうだ」

「俺の事は知らなくて当然だな」


バットを軽く振り下ろすと炎が消えた。


「な…」

「これ位の炎が俺に効くと思ったか?新人に用は無いんだよ、行くぞお前ら」


さらに進行をしようとすると足元が冷たい。


「今度は氷か?」

「違う」


同時に広範囲の火炎放射が黒い集団を覆う。


「はぁ~。だから、俺には効かないぞ」


さらにバットを扇風機のように振り回し、炎を分散させ、そのまま地面に振り下ろし氷を砕く。


「俺を呼んだか?」

「斉藤っ!とりあえずお前を殺しに来たっ!」

「はっははっ!それ本気で言ってのか?」

「ピエロを捕まえた程度で調子に乗るのよ?こそこそ隠れるのも今日で最後だ」

「隠れる?俺は隠れてた覚えは無いがな」

「仮面つけて隠れてた奴が何言ってやがるっ!」

「この仮面は顔を隠すためじゃない…」

「はっ?何言ってやがる」

「これは俺の決意の証明だ」


そう、口にすると手に持っていたヘッドパーツを装着する。

新人ヒーロー、パワードウルフ。


「おいハンド」

「はい」

「お前は皆を呼んで来い。俺が時間を稼ぐ」

「おいおい、新人君達かっこつけすぎじゃないかい?」


そこにA支社四強の一人、ミスターマッスルも加わる。


「ちっ、めんどくさいのが出てきやがった」

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