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株式会社ヒーロー  作者: ボサボサ
最終章人間とは
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笑うピエロその五

人通りが多い道路のど真ん中に不気味な笑いを浮かべているピエロの様な格好をした男が映画に出て来るパワードスーツを着た人間達を連れて全身する。


「皆様っ!初めまして私は怪人クラブ所属ピエロでございます。

突然ではありますが通行人の皆様にお願いがございます、灰色の狼を捕まえる為にお手伝いをして頂きませんか?」


拡声器で響く声とその姿で周りの通行人は完全に身体が恐怖で動かない。


「誰もいらっしゃらない…」


少しの沈黙をおき、再び口を開く。


「じゃぁっ!誰かにまずは死んでもらうかぁっ!ひゃぁっははははっ!」

「や、やめろ…」

「おいおいおい、サラリーマンのお兄さんが出て来て何ができるんだぁっ!

怖いけど勇気を振り絞って、身体を張る僕はかっこいいですか~。

完全にびびってるじゃん?お前なんて殺しても面白くないから、帰って良いよ?

それとも、ヒーローごっこか?それは力がある奴の職業だぜ?

そもそもお前は無能力者だから、どっかのそこそこでかい会社に就職したんだろ?

良いから仕事に戻れよ?あぁ~、女の前でかっこつけたい?

あれか?ヒーローが助けに来てくれるって言う甘い考え?

一つ良い事を教えてやるよ、ヒーローが来る前に俺様がお前をこのナイフで心臓を一突きする方が早いと思わないか?」

「きゃゃぁっ!」


勇敢にも立ち向かったサラリーマンの男性の後方で悲鳴が上がる。

ナイフが誰かに刺さったのだ。


「ひゃっははははっ!そうだよっ!その顔が見たかったんだよっ!

恐怖と絶望で満ちた顔っ!最高だぜっ!おい、こいつどっかに吊るしとけ」


ここにいる誰もが絶対に助からないと思った。

この場を支配した、狂気、絶望、失望、恐怖。


「おっと、誰も動くなよ。動けば全員殺す」

「お前って、本当に悪趣味なんだな」

「はっ?誰だ?」


煙が周囲を包み、視界を奪う。


「お前会いたがってたろ?」


その言葉と共に煙が晴れる。


「ひゃっはははっ!狼ちゃんっ!会いたかったぜっ!

自分から会いに来てくれるんなんてなぁっ!嬉しいぜっ!」

「俺もお前に会いたかったぜ…」


二人の間には殺気、熱気、狂気、闘志が混じる。


「とりあえず、死ねっ!」


その号令と共に後方に控えていた、パワードスーツ隊が動き出す。

だが様子がおかしい、狙いが全く違う。


「何っ?!」

「ひゃっははははっ!どうする?俺様とサシでやりあうか?

それとも善良で無関係な市民の命を取るかなぁっ?」

「くっ…」


突然、逃げている民間人に危害を咥えようとする悪意に奥歯を噛む。

だが、身体が勝手に人助けに向っていた。


「そうだよなぁっ!ヒーローなら人を助けるよなぁっ!

それがヒーローってもんだ。そうでなくちゃ、面白くないっ!

お前は本当に思い通りに動いてくれる、良い子ちゃん…」


不気味な薄ら笑いが一瞬、消える。


「俺が思い通りだって?それは違うな」


二小隊分の人数を接近せずに無力化した。

周りのビルにくっついている、看板を撃ち落とした。


「ひゃっははははっ!!!さすが、俺様が見込んだ狼ちゃんだっ!

そいつらは元々やられ役だから、別になんとも思わないがなっ!」


何も無いところから、ロケットランチャーが飛び出す。

発射された、弾丸を交わす。

これが開戦の狼煙になる。


「はぁっ!」

「おっと、危ない」


ナイフで軌道がずらされる。

そもそもレーザーをナイフで受け流す事は可能か。

可能だ、レーザーで鉄を加工する場合、物によるが貫通させるために数秒の時間がかかる。


「くっ!」


一旦、距離を取り様子を伺う。


「あ~あ、これはもう使えないな」


道端に刃毀れしたナイフを捨て、マシンガンが登場する。

これはさすがに能力を使わざるおえない。

その後、高速で一直線に突っ込む。


「ぐぅっ!」


腹部に拳が入り、数メートル吹っ飛ぶ。

だが、油断は出来ない。


「ひ、ひ…。なかなか今のは効いたぞ…。

こっちもお返ししないとな?」


ボタンを押すような音が小さく響く。

それと同時に轟音が響き、周りのビルの破片が灰色の狼を囲うように降り注ぐ。


「これだけか?」

「何?」


爆破には巻き込まれていない。

能力を使用中だったのが公を奏した。


「お前は本当に俺を楽しませてくれるなっ!

だがなダークヒーローっ!こっちには手が残ってるんだよっ!」


銃を向けた先には逃げ遅れたサラリーマン風の青年がいた。


「くっ…、お前」

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