ピリピ人への書4:13
私に力を与えてくださる方がおられるので、どのような事でも出来るのです。
906版BIBLE
気力がない時は小型聖書を取りだしてこの一句を網膜に焼き付けます。声に出して自身へ言い聞かせるようにします。常に筆者を勇気づけてくれる聖書のひとつです。元気がない人には、是非是非おススメしたい聖書です。
『ピリピ人への書』をしたためたのが誰であったかを思えば、効き目はひとしおです。それはタルソもののパウロという男。生まれながらコチコチの石頭で、キリスト信者どもが気に食わないものだから追い回して牢屋にぶちこんでいました。
ある日どうしたことか信者に変身します。それからというもの、いかなる艱難辛苦にあおうと新約聖書のメッセージをひろめつづけます。ために今度は自分が牢屋にぶち込まれたり、鞭で打たれたり、棒叩きにされたり、野の獣と戦わされたり、石を投げられたりと、散々な目に。しまいにはローマに送られ、そこで打ち首の刑に行なわれます。その彼が、「どのような事でも出来る」と言う。あろうことか、口癖は「いつでも喜んでいなさい」と。我々に向かって、ふたこと目には「喜びなさい」と励ますパウロ爺さんです。