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第五話 謎の女
なんか、すごい良い匂いがする……
あったかくて、柔らかいものに包まれて心地いい……
天国があるなら、きっとこんな場所なんだろうか。
もしかして、また死んだのか?…
「起きたか……お前は護龍アレニア・エルドレインの名にかけて、私が守ってやる」
頭上から母ではない女の声が聞こえる。
護龍?アレニア・エルドレイン?いったい誰なんだ?……
上を見上げると、そこには凛々しい女の顔があった。
ん?今、俺のいる場所って……
導き出される結論は1つ!
2つのビッグマウンテンの間に縛りつけられている、ということだ。
「窮屈かもしれ無いが、我慢してくれ。こうでもしないと馬に乗れないからな。」
そういえば、さっきからずっと縦の揺れを感じる。
馬の爪音も聞こえる、かなりのスピードで走ってるようだ。
「母さんはどこですか?」
あの時、俺は母さんと一緒にいた。
最悪の状況が脳裏によぎる……
無事であってくれ……
「赤子のくせに敬語を使うのか……いや、アイツの息子ならあり得るのか?」
ついつい習慣で使ってしまった……怪しまれるか?
「まあいい、お前の母は死んだ。今はまだ意味を理解できないだろうが、安心しろ、仇は取った。」
母さんが、死んだ?
俺は、頭が真っ白になった。




