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第四話 魔法
この世界に来て半年ほどが経った。
赤ちゃんとしての生活も慣れてきたし、言葉も半分くらい理解出来るようになってきた。
ハイハイが出来るようになって行動範囲が広がり、世界も広がった。
首に鱗が生えてる時点で、予想はしていたがここは異世界だった。
窓からは数軒の家と、思わず息を呑んでしまう黄金色美しい小麦畑が広がっていた。
ヨーロッパの穀倉地帯にありそうな風景だ。
家の明かりにロウソクを使っていたり、食器は陶磁器ではなく木製なので、文明レベルは17世紀頃かそれよりも前だろう。
もうちょい便利な時代に生まれたかったな〜……
と、思いつつ今日も今日とて美女の乳を嗜んでいると
「バンッ」
突然、ドアを蹴破って知らない男達が家に入ってきた。
その内の1人が何かを唱え出す。
「ーーよ! ーーーを奪わん!砂塵」
何が起こったんだ!?何も、見えない……
さっきとは別の男が何かを唱え始める。
「波紋よ 我がーーに呼応し、ーーーーを闇にーーとせ 音衝」
その瞬間、ヴィクターは気を失った。




