表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エンゲブラ的連載の作法

評価ポイントは一種の麻薬だが、それだけに取り憑かれていると本質を見失う件。

作者: エンゲブラ



評価ポイントは一種の麻薬である。


ここで投稿し、評価を得た経験がある者なら、ほぼ全員が知っていること。

顔の見えない他者からの評価には「様々な余白」があり、勝手な拡大解釈が出来るのも、評価ポイントの麻薬性に大きく関与している。


以前に「何を言ったかではなく、誰が言ったかが重要である」みたいなエッセイを書いたことがある。本来、評価も同じで「ポイントが重要なのではなく、誰がそれを評価してくれたのか」こそが重要である。にも関わらず、投稿者という人種は、必ずと言っていいほど「本質」を見失う。


もちろん、「商業作家」を目指すというのなら評価ポイントはその「生命線」だ。しかし、本当にみんながみんな、商業作家を目指しているかというと、そうとは思えない。だとすれば多くのポイントを目指すよりも、本質的な「感想を書いてくれる読者の確保」こそが目指すべき道ではないのだろうか。


なろうで作家を目指す人間が異常に多い原因として「あの程度の作品なら俺でも書ける」と思わせる作品が数多く単行本化やコミカライズされている点が挙げられる。だから、それよりも()()()()()()()()さえすれば、自分はヒット作家になれると勘違いし、書き始める者が多い。なろうでは「過不足なく」テンプレを踏襲することが大事なのであって、変な味付けは不要であるということを理解せずに。


「統一された世界観のバーチャル世界」を別プレイヤーが「こんな楽しみ方」をしている。の品評会なのが、このなろうであり、それを求める読者層が「9割以上」であるという事実。いま流行しているゲームのプレイ実況動画を文字起こししただけのものが、なろうヒット作群の大半の正体なのだから。


―― いつもどおり話が逸れた。

評価ポイントに取り憑かれると、自分のことを「底辺作家」と言い始める者が現れる。それはおそらく、なかなか評価を得られない自分の作品への、いわば「鎮痛剤」程度のつもりでの保険なのだろう。だが、それには鎮痛成分よりも「大きな副作用」がある。自分で底辺と名乗ることにより、実際に自分を最底辺の場所へと縛り付ける「ことばの呪い」となりうるからだ。言葉は本当に怖い。自分が物書きのつもりなら、それは特に意識すべき点である。


「自分が大勢側にいると気づいた時には、その場所から立ち去る必要がある」みたいなことを言っていたのは、どこの偉人だったか。


大衆ウケするものには必ず欠陥があり、濁りがある。

大衆の中でも「集団化する層」というものの正体は、かならず知能の低い層による形成であるためだ。知能の高い層はかならず集団化しない。出来ないといった方が正しい表現だが。


―― さて、ここでこれ以上の結論まで書いてしまうと非難轟轟となってしまうので、ここで筆をおく。というか投げておくとする(手遅れ)。

よくよく考えると筆者の投稿は読者ではなく、「書き手」に向かって書いていることが多い傾向にあるようだ。



追記)このエッセイ書いた直後、さっき思いつきで短編やっつけました。

タイトルは『なろう小説ジェネレータ ~2026年の小説家になろう世界~ 』(n1953jo)

書いた後思ったけど、さすがに毒が強すぎたかな。


あと、誤字報告をしてくださった読者様、あざます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] >大衆ウケするものには必ず欠陥があり、濁りがある。 >大衆の中でも「集団化する層」というものの正体は、かならず知能の低い層による形成であるためだ。知能の高い層はかならず集団化しない。出来な…
[一言] 評価ポイントなんかよりも 感想が欲しいというのが本音です。 商業化に興味がないのであれば、感想が一番のモチベーションてす。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ