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誰も読まない恋愛小説  作者: せつなとわ
17/19

青春は回り、僕は誰かを好きになる17

僕は視線を下げ、


「相沢さんと朔って、どういう関係なの?」


と思い切って訊いてみた。


「一応、おさななじみ、かな」


相沢が答えたので、僕は帰り支度の手をとめて、えっ、と相沢を見返した。


「一応ってのは、小学校の低学年で私は転校してるし、でも、家どうしの付き合いはあったから、ちょくちょく顔はあわせていたの」


相沢は少々気まずそうに言った。


もしかしたら、朔に悪いと思っているのかもしれない。


「それって、別に隠すような話じゃないよね?」


「そう思うんだけど。でも、朔ちゃんには朔ちゃんの考えがあるのかも。あれで、けっこう複雑な精神構造してるから」


相沢は困ったように笑った。


僕は心のなかで頷きながら、僕と相沢を近づけたくない理由ってなんだろう、と疑問に感じたが、瞬時、自分がとまっている間、観察するような表情を向けている相沢に、


「ごめん、ほんとうになぜだろう、と思って」


と、とってつけたように言った。


クラスには数人を残すばかりで、廊下のざわめきも徐々に遠のいていっている。


「ううん、ほんとうになんでなんだろうね。でも……」


と言いかけて相沢は黙った。


その妙な余韻を断ち切るタイミングで、教室のドアが突然開いた。


入ってきたのは小畑だった。


「あれ、お邪魔だった?」


「そんなことないよ」


僕が首を振ると、相沢も頷いた。


「そりゃ、よかった。忘れ物を取りにきただけだから」


と小畑はなぜか言い訳をした。


やましいことがないとはいえ、相沢とふたりで話し込んでいるところを見られたのは少々居心地が悪かった。


「僕が書いた記事のことを話してただけだよ。それに次書くのが相沢さんだし」


「そうだよ。だいたい朔ちゃんも小畑くんも、あまり真面目に相談に乗ってくれなかったじゃない。だから有末くんにアドバイスもらってただけだよ」


相沢はむくれるように小畑の穿った見方を否定した。


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