ラマディ戦争
初めて書く小説になります。拙いところが多くあると思いますが温かい目で見てくださると嬉しいです。
「我らに勝利をっ!!」
進め〜っ!!という声とともに馬が走り出す音が聞こえてくる
妖精達の聖地ユグドラシル。今ここでは光と闇のエルフたちの間で戦争が起こっている。
「今まででのように闇のエルフたちは地下へと追いやる!」
「今度は我々が地上に進出するのだっ!!」
そう。光のエルフたちは闇のエルフたちを今まででのように地下に住ませたままにしたい。闇のエルフたちは光のエルフたちと同じように地上に住みたい。そのため
「交渉の余地がないならば殺せぇっ」
「地上で誇りを持って生きたいのなら戦えぇぇ!」
と、剣と剣がぶつかり合っている。
そんな中でも特に目立つエルフがいた。戦いが嫌いなくせにその剣の技量だけは誰にも負けないそんなエルフがいた。
名をジーク。姓はなく、ただ敵を倒す為の殺戮兵とされた。それが、彼だった。
「ジークがあいつがいる限り我々光のエルフに敵はないっ!」
だが、彼はずっと思っていた。戦いたいのなら勝手にやればいい、何故俺に戦わせるのだと。
だから、彼が心を閉ざし聖地ユグドラシルから姿の消すのは必然だったのかも知れない。
その後、光と闇のエルフたちの戦争は死者が数十万人を超えることで有名な『ラマディ戦争』と名付けられることとなるが彼には関係のない話である。
これは、戦うことが嫌いなエルフの閉ざされた心を溶かす旅である…