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女子バレーボールの試合

作者: 白虎

バレーボールのユニフォームの短パン見てたらムラムラしてきて書いちゃいました。


(え?なんで?)


上尾優香は突然猛烈な尿意に襲われて戸惑っていた。

いまはバレーボールの試合中。確かについさっきタイムアウトでスポーツドリンクを飲んだ。


それにしても。


汗をかいているし、これまでだって試合中こんなにトイレに行きたくなったことなんてない。


あまりの尿意にトイレに行かせてもらおうかとも思ったが、たった今、タイムアウトだったのだ。無理だ。

優香は我慢することにした。


* * *


上尾優香は今、高校一年生。大きな瞳にショートボブがよく似合う美少女だ。中学では部活のバレーボールに打ち込み、高校に進んでも迷うことなくバレー部に入部した。そして優香はその実力を買われ、一年ながらスタメンに抜擢された。


だが。


優香にとってそれは地獄のはじまりでもあった。


スタメンでない二年、三年に疎まれた優香はしごきの標的にされたのだ。連日、苛烈なしごきが続き優香は何度も嘔吐した。


特に辛いのは生理中の痛みを我慢しているときでも容赦なくしごかれることだったが、しごきの凄まじさに生理も止まってしまった。


合宿では一日中しごかれ気を失ってもバケツの水をぶっかけられて、またしごかれるという壮絶なものだった。

さらに優香だけはトイレを我慢させられた。激しい運動を続けている間は尿意は感じなかったが、それでも合宿中一度も行かないわけにはいかない。

優香がたまらずトイレに駆け込むと三年が数人待ち構えていた。

「と、通してください。」

「お前に便所はねえんだよ!」

三年生が思い切り優香の下腹部めがけて蹴りを入れた。

「うっ!!」

優香は腹を抱え込み、その場に崩れた。同時にずっとこらえていた尿が噴出してしまった。

「いやっ!!」

ジャージをぐっしょり濡らし、なお勢いは衰えない。

三年はゲラゲラと笑っている。

優香は泣き出していた。

これまでどんな酷いしごきを受けても涙を見せず耐えてきた優香だが、これは高校一年生の女の子には耐えきれないものだろう…



それでも。



どれだけ辛い思いをしても優香はバレーが大好きだった。


もうやめたい…そんな思いがふとよぎっても、ああ、やっぱり私はバレーが好きだ…やめられないよ…


試合に出られない二年生、三年生からの連日のしごきは皮肉にも優香の実力をさらに高めることとなっていた。



* * *



ユニフォームのぴっちりした短パンから伸びる健康的な太腿に汗が光る。


優香は強い尿意を我慢しながらプレーを続けている。


脚を交差したり腰を揺すったりしたいが試合中だ。そんなことはできない。

前傾姿勢を取ると、これ以上ないくらい張り詰めた膀胱が圧迫されて今にも尿が出てきてしまいそうなのだ。


(んっ…トイレ行きたい…トイレ…)


どうしてこんなにトイレに行きたくなってしまったのか本当にわからなかった。


今日は一度学校に集まり監督とコーチ、優香達スタメンと補欠の部員がバスでここ相手の学校の体育館に来ていた。


優香は朝家でトイレを済ませたきり行っていないがさっきまでさほど尿意を催してはいなかった。

それがタイムアウトの後、しばらくして失禁しそうなほどの猛烈な尿意に襲われた。


トイレに行きたくて行きたくてたまらない。

膀胱の中に溜まりに溜まった液体を一刻も早く放出したい。それでもプレー中は抜けられない。優香は必死に我慢していた。せりだした下腹部は短パンを押し上げ激しい尿意を主張する。


(もうムリ…がまんできない。)


最早、尿意は16歳の女の子の短い尿道が耐えられるものではなかった。


(だめだ…このセットが終わったらトイレ行こう。)


この分では試合が終わるまで我慢するのは無理だろう。優香は、あと少しだからと自分に言い聞かせ耐え抜いた。


やっとセットが終わり優香は監督にトイレに行きたい旨を小声で伝えた。優香以外にトイレに行きたくなった人はいない。恥ずかしいが仕方がない。


優香はできるだけ膀胱に振動を与えないようにそっと歩き出した。


(っ!…はやく!…はやくトイレに。)


へっぴり腰になりながらトイレに向かう。

そこで優香は驚くべき光景を目の当たりにした。

トイレには大行列ができていたのだ。

そもそもこの体育館にはトイレがひとつしかないらしい。

優香はすぐ戻らなければならないし、何よりこんな行列に並んでいれば我慢ができなくなってしまいそうだ。さらにユニフォーム姿の選手は優香ひとり…どうしても目立ってしまう。優香は恥ずかしくてたまらない。


優香は意を決した。


体育館のトイレを諦め校内のトイレを借りることにしたのだ。優香は体育館を出て校舎に向かった。


「優香ちゃん、試合中でしょ?どこ行くのかなぁ?」


合宿の時、優香の腹を蹴った三年生だった。

関わっている場合ではない。一刻も早くトイレに行きたい。


「アンタ、おしっこしたいんじゃない?」


優香の顔が真っ青になる。

どうして?どうしてそのことを?

三年生がニヤニヤと笑う。


「さっきのタイムアウトでアンタが飲んだドリンクに利尿剤、入れたんだよ。」


三年生はおかしくてたまらないとクスクス笑う。


「りにょうざい?」


優香は腰をよじって尿意を我慢しながら聞き返す。全く知らない言葉だった。


「知らないの?ホント世間知らずだね。おしっこが我慢できなくなるクスリだよ。」


優香は言葉を発せないほどショックを受けていた。突然強烈な尿意を催したのは薬のせいだったのか。どうしてそんな…どうしてそこまでするのか…


けれど優香は押し問答をしている余裕はない。


「お願いです、トイレに行かせてください。私…もう…」


「もう、なんだよ。」


「…きない…です」


「大きな声で言えよ!」


「我慢できないんです。」


優香は顔を真っ赤にして、それでもこれでトイレに行けるなら…と思っていた。


しかし優香への仕打ちは冷酷極まりないものだった。


「試合が終わったら行かせてやるよ。途中でトイレ行ったらお前以外の一年生もお前と同じしごきを受けることになるからな。」


そ、そんな…


優香の顔はまた真っ青になった。

このいてもたってもいられない強烈な尿意を最後まで我慢できるか。

でも…仲の良い一年生までも自分と同じしごきを受けることは耐えられない。


「……わかりました。我慢します。」




優香は泣きそうになりながらコートに戻った。


みんなは当然優香がトイレを済ませてきたと思っているだろう。


我慢の仕草もあからさまには出来ない。

悟られないように足踏みをし腰をよじる。


(…んっ!…あ…ああ…もれそう…)


尿意は最初感じた時から限界に迫るほど強烈なものだったのだ。今、時間が経ちさらに尿意がキツくなっている。


(…ど、どうしよう…どうしよう…私…)


優香は懸命に我慢しているが、もう失禁寸前だ。

トイレに行きたい。それだけなのに。何故許してもらえないのか?


優香は「あの時」のことを思い出していた。


合宿で漏らしてしまった時のことだ。散々我慢させられた挙句、上級生に下腹部を蹴られ失禁してしまった。優香は、悲しかったのか、悔しかったのか、恥ずかしかったのか、自分でもよくわからなかった。ただただ泣きたかった。ひとりで泣きたかったけど、上級生達がそんな優香を指差していつまで笑っていた。


ーーでも


今、我慢ができなくなってしまったらどうなるだろう。

試合の真っ最中だ。高校の部活の試合だから放送されているわけではない。しかし、大勢の人が見ているのだ。自分のチーム、相手のチーム、そして観客。


絶対ここで漏らすことは出来ない。どれほどの凄まじい尿意であろうとも。


(ダメだよ…絶対ダメ!)


優香は耐える。ド根性と疲労した括約筋で。

我慢をしすぎて朦朧としてくる。

ふと一瞬、意識が飛ぶ。



その時



ドンッ!!



遂に優香はボールを落としてしまった。


じゅうう…


まだ一度も湿らせていなかった尿が堪えきれず滲み出た。

優香は下着が温かくなるのを感じ、慌てる。



「選手交代!」



優香は降ろされた。

正直、ホッとした。人知れず尿意を我慢しながらのプレーはもう不可能だった。


「上尾!お前、どうしたんだ。」


「す、すみません。ちょっと体調が悪くて…」


「ここで座って休め。」


「はい。」



優香はそわそわと太ももを擦り合わせ腰をよじる。汗をかいているのに酷く寒気がする。

何度も両手をアソコに持って行きたくなるが人目が気になりやめる。そしてまた…の繰り返しだ。


(…う、うんっ…トイレ…トイレ行きたい…)


さっきから大きな尿意の波が優香の膀胱の中で出口を求め荒れ狂う。その度に漏らしてしまいそうになり、優香は体を震わせて我慢する。


(早く…早く終わって…もう、もう…ムリなの。)


優香は本当に限界だった。失禁してもおかしくない尿量なのだが、ここでしてしまうわけにはいかない。だから懸命に耐えているのだ。


あ、あん…ううっ!…くっ…は、はあ…ああっ!


声を押さえることも出来ない。もう両手で強く短パンの上から尿道を押さえつけている。


優香はこれほどまでに尿意を我慢したことはなかった。

優香の下腹部は裂けてしまいそうだ。


ううっ!…あ、ああ!…あ、あん!


じゅうとまた尿が少し滲む。

我慢できないとばかりに腰をよじり、椅子に座って足踏みをする。


「トイレ我慢してるか?」


監督が言うが優香は我慢するのに必死で気づかない。


「トイレ行きたいんじゃないか?」


もう一度言われた。

優香はハッとなり、すぐ答えた。


「あ、トイレ…じゃないです。大丈夫です。」


「そうか…そうだな。さっき行ったよな。」


死ぬほど行きたい…

優香は全身をよじる。試合が終わるまで絶対我慢しないと。



* * *



永遠に続くかと思われた試合が終わった。優香達の高校の勝利だった。


しかし優香にはもう一刻の猶予もなかった。動けないほどの尿意だが急がないとトイレに間に合わない。優香は走った。その度、じょお、じょお、と下着に溢れてしまう。


トイレが見えてきた。列もできていない。

優香は心の底から、よかったと思った。


しかし、トイレには誰か入っていた。

優香はもう立っていられなかった。

トイレの前にしゃがみこみ、かかとで尿道を強く押さえて我慢をした。

膀胱が収縮をしている。これ以上の我慢は本当に無理だ。

優香は壮絶な尿意に何度も悲鳴をあげる。


もうムリ!本当に!お願い、早く出て!


何度も溢れているがまだ失禁ではない。

それでももう5分ももたないかもしれない。


その時、ようやくトイレのドアが開いた。

優香はトイレに飛び込んだ。出てきた人にぶつかったような気もするが、どうでもいい。


早く、早く、早く!


優香は下着ごと短パンを下ろし和式トイレにしゃがんだ。


同時に


しゅうううおおおおおおおおああああ!!!


轟音と共にものすごい勢いで尿がほとばしり出てきた。


間に合った…


その時、すぐ後ろから笑い声がするのに気づいた。


なんと、複数の上級生が優香の放尿を見ているのだ。

慌てていて鍵をかけ忘れたか?

前に入っていたのがこの上級生の誰かだったのか?


とにかく排尿行為を見られているのが、恥ずかしくてたまらない。

それでも極限状態の尿意をずっと我慢し続けていたのだ。

放尿は終わる様子は全くない。激しい音を立てて便器を叩き続けている。


「優香ちゃん、おしっこすごい勢い。あれ?パンツ黄色くなってるよ?漏らしたの?もう高校生なのに。ふふ、音もすごいね。いやらしいなあ。お尻も丸見えだね。あはは!」


優香は顔を真っ赤にし尿を止めようとするが一度ほとばしった尿はもう止めることはできない。


先輩達に笑われながら放尿は延々と続いた。


放尿を続ける優香の瞳に大粒の涙が溢れ頬を伝っていた。




* * *




利尿剤の効果というのは一度きりではない。何度も何度も尿意を催すのだ。

優香は勿論そんなことは知らない。


優香は帰りのバスの中でまた強い尿意を感じていた。2時間ほどで着くためトイレ休憩はない。

なんとか耐えようとしたが我慢できそうにない。

優香は監督に申し出ることにした。


しかし、その返事は優香を尿意から解放させるものではなかった。


要はあと少しだから我慢しろということだ。


優香は我慢した。


我慢して我慢して我慢して



失禁した。



制服のミニスカートからは大量の尿が溢れ出し、シートを濡らし、バスの床には大きな水たまりができ、バスの振動であちこちに流れた。バスの中はパニックになった。



優香はーーー幼い子どもの様に泣きじゃくっていた。



* * *



翌日、学校に優香の姿はなかった。


転校したという噂だが、彼女がどこで何をしているか知る者はいない。



(完)




救いのない話ですいません。

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