告白?
●告白? 104話●
九月に入り始業式が行われる。インターハイ優勝と甲子園優勝のフラッグを持って青空が演台前の理事長の下に行くと白桜高校1500名の拍手喝采が白桜総合体育館に起こる。
始業式後
麻王は体育館でバスケの練習をしていると、男子生徒が麻王に相談に来ている。麻王は体育館の外で相談事を聞いている。
神戸は、
「珍しいですよね?」
芯は、
「そんな事ないぞ。麻王は男女関係なく相談に乗る。さ、練習試合するぞ。」
芯の言葉に千条が、
「はい!」と言って芯について行く。
赤羽が呆れ気味に
「……千条ってあんな熱血だったか?」
椿は、
「ゴマすりだろ?ウチ、体育会系というよりバイオレンス系の先輩が多過ぎない?特に碧先輩と芯先輩がな…。」
碧が戻って来ると椿と榊が悲鳴を上げて逃げ出す。
ユニフォーム姿の麻王は、
「芯、碧、ちょっと着替えて佐伯と生徒会室に行って来るよ。」
麻王の言葉にOK、OKと芯も碧も優しい。
神戸は、
「準決勝の夜に雑木林まで運んでくれたのは麻王先輩だろ?」
榊は、
「俺たち15人をか?」
赤羽は、
「むしろ15人を運べるから麻王先輩だろう?」
白鳥は、
「確定だな。」
椿は、
「強いのかな?」
神戸は、
「どやせ、どやせの背負い投げバカの碧や芯よりは確実に強いだろ?」
碧は神戸たちの後ろから、
「何だって?」
「きゃぁぁぁぁ!」
水泳部
心海や弓、ひかり、香織、結衣に棗や神子たちも練習をしている。麻王が二年の男子生徒の佐伯とやって来る。
「愛はいるか?」
麻王が尋ねると水泳部の後輩たちに呼ばれて愛が走って来る。
嬉しそうに愛は、
「な、何、夏葉君?」
「いや、俺じゃなく佐伯が告白したいって…」
麻王が話し終わる前に麻王を平手で殴って愛は走って行く。水泳部は騒然となる。
麻王は左頬を押さえながら、
「相撲取り並みの張り手…………ふつう、突然、殴るか?作戦Bを練ろうか、佐伯?」
「う、うん。そうだね、夏葉君。」
麻王と佐伯がグラウンドを歩いて行く姿に心海が嬉しそうに、
「棗と神子に次ぐ巨乳無敵艦隊、愛撃沈。麻王兄は女心のテストがあったら赤点確実だねー。そもそも作戦Aって何?」
ひかり、結衣、棗、神子は、
『麻王が妹と似てなくて本当に良かった~。』
「ホントそうだよー。」
心海に共感する香織と弓。
神子と棗たちは、
「……………。」
図書室
佐伯は、
「夏葉君、ホオ、結構、腫れているよ?」
佐伯が心配している。
「少し安直だったなあ…佐伯、女は一度ダメと言ったら、後はストーカー扱いをする生き物だ。チャンスはいひどだ。」
「…一度ね、言えてないよ、本当に大丈夫、夏葉君?」
「壁ドンもいいが水泳部ってコンクリート多いしなぁ。密度が高過ぎると音響効果が低いし…手紙ってどうなんだろうな?」
麻王は佐伯が保健室から借りて来た薬箱で手当てをしてもらっている。
「もう無理だよ、夏葉君。真剣に相談に乗ってもらってありがとう…。」
「学生時代に知り合った女性って気心が分かっていていいと思うけどな…。諦めたらその時点で0だ。ダメでも0に戻るだけ。」
言葉数は少ないが誰にでも気さくに話す麻王は佐伯から見てもカッコイイ。
佐伯は麻王の両手を握りしめて興奮気味に、
「や、やるよ、どんな馬鹿な事でも夏葉君!」
「……で、A→B、ここでCが入って来てとDが………ポイントはCのバグが必要なんだよな。」
「少し卑怯だがいいか、佐伯?」
「う、うん。彼女と付き合えたら正直に謝るから!」
水泳部、三年の川瀬さやが話していると、突然ビート板の山が倒れる。水泳部員たちが慌てて川瀬を保健室まで運ぶ。
保健室
保険教師の田中先生は川瀬の面倒を診ておくからと水泳部員全員を帰らせる。
川瀬さやが保健室のベッドで目を覚ますと優也が、
「ったく何だよ……。」
言いつつ保健室に入って来る。水泳部ま川瀬さやはワイルドな男は苦手だ。
この三明優也という男はワイルド過ぎる。川瀬さやの心拍数は上がる。
佐伯も保健室に入って来ると、
「先生、後は僕が川瀬さんを見ておきます。」
優也は田中先生に連れて行かれると川瀬はホッとする。
「川瀬さん、大丈夫。冷たい飲み物買って来たから。ごめん、川瀬先輩だよね。」
佐伯は照れ笑いをする。
「ありがとう、確か硬式テニス部の佐伯君だよね?ドリンク頂くね…。もう三明君が入って来た時犯されるかと思った…。」
川瀬と佐伯の笑い声が聞こえる。
廊下で麻王は、
「”吊り橋落ちてそこから引っ張り上げて安心作戦成功”、ありがとうございました、田中先生。」
麻王は田中先生にお礼を言うと優也を連れて行く。
麻王は、
「ありがとうな、バグ。」
「誰がバグだ!…………バグって何だ、麻王?」
「夢を食べる空想上の生きものだよ。」
「それはバク!バクは実在するだろうが、麻王!」
クスッと麻王は、
「夢を食べるといわれるのは中国に伝わる霊獣”獏”であり、動物の”バク”とは別の架空動物だよ。」
「麻王って知らないことがあるのかよ…」
「知らないことばかりだって、バグ…優也。」
「何で言い直すんだよ。田中先生に何か渡していただろ? 既婚者だぞ、ハーレム王!」
「家族で遊園地に行くチケット。先生孝行もたまにいいだろ。」
「先生孝行なんて聞いた事ねえよ!」
「うるさいな、優也。」
「バグって言うな!そう言えば愛が泣いていたぞ、麻王?」
「ハァー。」
一人居残り練習していた競泳水着姿の愛はトボトボとプール横の階段を下りて来る。麻王が階段下の壁にもたれて寝ている。
「な、夏葉君…。」
愛が走って逃げようとすると愛の手をつかむ。
「何処に行くんだ?ほら、俺のジャージ。」
麻王のジャージの上着を着せてもらうと愛はうつむきがちに、
「…ありがとう………川瀬先輩のとこだよ…。」
「その役割は佐伯がしているから邪魔しないで欲しいな。」
「………それって…。」
「そういうこと。」
麻王の言葉の”こと”と同時に愛は麻王を抱きしめる。
「……言ってくれたら良かったのに…。殴ってゴメンね。」
「一緒にバスケの練習行くか、愛?」
「……今から?」
「スリー勝負。俺が負けたら一緒にご飯に行こうな?」
「じゃあ今日は勝てる日だね!」
着替え終わってグラウンドいる心海、結衣、神子、棗、ひかりたちは愛と麻王を見る。愛は笑いながら麻王と話している。
呆然と心海は、
「…………水着の上から麻王兄のジャージを着ている愛と麻王…。」
神子は、
「愛も辛かったんだから行ったらダメだよ、心海。」
「……巨乳強し…そう言えば棗、神子、結衣ってデカいよね?ひかりは78ぐらい?」
ひかりは、
「失礼ね、心海!84はあるよ!」
結衣は笑いながら、
「それはさすがに盛りすぎだよ~ひかり~!それにトップとアンダーが大切なんだよ。」
心海は、
「夜でグラウンドに誰もいないしさ、棗、神子、結衣の生チチ見せてもらおうよ、ね!ひかり?」
「ふつうにイヤですけど?……それに神子先輩が一番大きいよね?結衣も?三人とも同じぐらい?」
「だから確認すればいいじゃん~!」
棗、神子、結衣は、
「せ、制服だよ…じ、冗談…キャッー!!!本気―!!!キャッー!!!」
「何かすごい悲鳴がするよ、麻王君?」
「大きなセミじゃないかな。」




