表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Save! Load! Continue?  作者: とっしぃ
学園編
94/300

94 第二詰みセーブ

ContinueはLoadと同じでSave地点からの再開となる

Continue直後に寮から飛び出し東を目指す


転生する前死神はContinueには回数制限があると言っていた

回数は教えてくれなかった

それが100回かもしれないし1回だけかもしれない


赤竜との戦いのときのように瀕死になることは今までもあった

でも瀕死の状態でも意識があるなら死ぬ前にLoadすることができる

しかし黒ずくめのように一瞬で意識を刈り取られるとどうしようもない


(あいつに斬りかかったとき無意識でも強化魔法は使っていた、それなのに目で追うこともできなかった・・・冷静さに欠けていたとしてもあいつの動きを捉えることができなかった・・・)


そんな相手に勝たなければいけない

考えるだけでも滅入ってくる


(でも許せるわけないよな・・・)


仮にあの黒ずくめがセルドロに雇われているだけだとしても、もうそんなの関係ない

マルクとアリスを殺したのはあいつだ

相手が誰であろうとそれを許せるわけがない


走って走って

東の関所へと着いた

そしてそのまま関所を走り抜ける


「お、おい!」


関所のおじさんが何事かと声をかけてきたが構っている余裕はない

無視してそのまま森を目指す


(二人の姿も黒ずくめももう森に入ってるのか・・・)


関所を抜け森が見えた時点では人影はなかった

おそらくすでに森の中に入ってしまっているのだろう


速度を緩めず森の中へと突っ走る



奥へ進むと前方で「バキバキッ」と木が折れるような音がした


「マルク!アリス!」


木が邪魔で二人を視認することはまだできない

だが声は届くはずだ

大声で二人の名を叫び黒ずくめの注意を引こうとした


「兄さん!」


マルクの声が聞こえた

泣いているのか声が震えていた


(まだ生きてる!)


声の方へと走る



そして黒ずくめに追いついた

黒ずくめは警戒するようにこちらを見ている


「もう・・・いい加減にしてくれよ・・・」


俺が追い付いた時にはマルクもアリスも胸を刺され地面に倒れていた


マルクの声が聞こえてからたった数秒の間に


やり直せるとはいえ家族の無残な姿を何度も見るのは心が壊れそうになる


「なんなんだよお前は!」

「・・・・」

「二人が何をしたって言うんだ!?」

「・・・・」


黒ずくめは何も答えない


(また二人を助けられなかった・・・なら今あいつと戦う意味はない・・・もっと早く来ないと)



_______

Loadしますか?

►はい/いいえ

_______


寮の部屋からスタートしてそのまま部屋の窓から外に飛び出す


律儀に街を走っていては間に合わない

寮の隣の建物の屋根に飛び移り

そのまま屋根を飛び跳ねるように東の関所を目指した


ジグザグに下を走るより一直線に上を進む方が速い


屋根と屋根の間隔が広いところは魔法障壁を足場にして飛び移った

そしてそのまま関所の上空を通り外に出る


(いた!)


二人の姿は確認できなかったが黒ずくめが森へと入っていく姿を確認できた


「待て!」


待てと言われて待つ犯人はいない

しかし黒ずくめは自分が追われているとは思っていないはずだ

そんな状態で「待て」と言われたら何事かと振り返るだろう


俺の声が届いたのか黒ずくめは一瞬立ち止まりこちらを見た

しかし次の瞬間もの凄い速さで森の中へと消えていった


(くそっ・・・失敗だったか?)


俺も急いで森へと入って行く


そして森に入ってすぐ二人が倒れているのを見つけた

そこに黒ずくめの姿は無い


その光景を見て次に狙われるのは俺だと気付いた


後ろで小さく「パキッ」という枝が折れる音がして、とっさに立っていた場所から大きく前に飛びのいた


(危ね!)


振り返ると俺が立っていた場所で黒ずくめがナイフを持っていた


俺の声で自分が追われていることに気付き

急いでマルクとアリスを始末したあと

身を潜めて俺が来るのを待っていたようだ


黒ずくめが臨戦態勢に入っているのを見てすぐにやり直した


_______

Loadしますか?

►はい/いいえ

_______



(もっと急ぐことができれば)


部屋から窓を割り外に飛び出す

さっき一度走ったので屋根の配置は覚えた

そして今度は東の関所を目指すのではなく直接森を

黒ずくめが入って行った位置を目掛けて走った

その為少しだけ角度を修正する


(これで何秒かは短縮できるはず)


全力で屋根を走りそのまま城壁を飛び越える


(見つけた!)


今度はマルクとアリスも居る

二人は今まさに森に入って行くところで

その少し後ろを黒ずくめが追っている


黒ずくめならすぐ二人に追い付き始末することもできるだろうが

おそらく森の奥へと誘導して人目の無いところで始末する気なのだろう


しかしそれが功を奏した

黒ずくめが人目を避けたことで二人に追いつける


(声は駄目だ、不意打ちしないと)


氷の槍をつくり進行を止めるため二人と黒ずくめの間辺りに放つ

その後間髪入れずに黒ずくめ目掛けて3本放つ


突然飛んできた槍に驚き黒ずくめはこちらを見た

そして自分目掛け飛んでくる槍を後ろへ飛びのいて躱す

そのおかげで二人との距離が少し開いた


マルクとアリスも何事かと驚き後ろを振り返る


「マルク!アリス!」

「「兄さん!」」


二人に追いつき黒ずくめから守るように立ちふさがる


マルクは顔を涙でぐしゃぐしゃにしていた

普段気丈なアリスでさえ泣きそうな顔をしている


やっと生きている二人に会うことができた



_______

Saveしますか?

►はい/いいえ

_______



後になって考えると馬鹿な判断をしたと思う


もしかしたらさっきの不意打ちで直接黒ずくめを倒すことができたかもしれない

仮にそれが不可能でも、こいつが俺より強いことくらいハッキリわかっている

Save地点から30日は猶予があるので、その間こいつに勝てるだけの魔法の研究を繰り返して臨むこともできた


しかしやり直し続けるということは二人が黒ずくめに何度も殺されるということでもある


助けに来た俺を見て、嬉しそうな安堵したような

そんな二人の顔を見るとそんな考えは浮かばなかった


「二人とも下がってろ」



こいつとクラウス、どっちが強いだろうか?

そんなことを頭の片隅で考えながら

おそらく遥か格上相手との絶望的な戦いが始まった


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ