93 Continue
二人を探して森へと入る
しばらく歩いたのでかなり奥まで入ってきたはずだ
(どこまで行ったんだ?)
その後散々森の中を探索したが結局二人は見つからなかった
しかし更に奥へと進むと所々土魔法の跡や木が不自然に折れていたりと
争った形跡のようなものがあった
しかし肝心の二人がいない
「マルク、アリス・・・何処に行ったんだよ・・・」
不安に押しつぶされ泣きそうになってきた
「時間が経ちすぎたのかな・・・」
そう思いLoadし直そうと思った時、不自然な水たまりを見つけた
雨など降っていないのにここだけかなり大きな水たまりができている
すぐ近くの木も濡れていた
「ここで水魔法を使ったのか?でも森の中で水魔法使うくらいなら火とか他の魔法の方が効果ありそうだけど」
森の中で水魔法を使い大量の水をつくっても木々に遮られたりして威力は半減しそうなものだ
俺なら仮に命を狙われている状態で森に逃げ込んだなら迷わず火を使って追っ手を防ごうとするだろう
(火魔法を使ったはいいが森林火災を恐れて消したとかかな?でも命狙われてるとしたらそんな余裕ないと思うけど・・・)
そう思い濡れた木や周辺の草を見るが焦げたような跡はなかった
(俺の考えすぎで誰かに追われてるわけじゃないのか?でも途中争ったっぽい形跡もあるしな)
勢いよく水がぶつかったからか水たまりはすっかり泥水になっていた
何か証拠をもみ消すためにそうしたようにも見える
(このままこれ以上奥へ進むより一旦やり直すか)
今回はここに来るまでに時間をかけすぎてしまった
もっと早く来ると状況も変わるかもしれない
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Loadしますか?
►はい/いいえ
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今度は教会へは行かずそのまま東の関所の方へと向かってみる
途中司教が殺されていた屋敷の前を通った
教会を経由していないので先ほどより早くここまでこれたはずだ
なので一応中を覗いてみることにした
しかし司教の遺体だけで二人どころかセルドロの姿も無かった
おそらく司教を助けることは不可能だろう
その後東の関所に到着して、先ほどと同じおじさんに質問してみた
「男の子と女の子の二人組がここに来なかった?」
「ああ、ちょっと前に来たぞ」
「どのくらい前?」
「ん~・・・10分くらいか?そんなに経ってねえよ」
「二人は何処に行った?」
「あっちの方に走っていったよ、最近の子供はすげえな、あっという間に見えなくなっちまった」
「ありがと」
おじさんの返答は前回とほぼ同じだった
あっちへ行ったと森を指差す
前回より一時間以上早くここに着いたはずだ
これなら二人に追いつけるかもしれない
急いで森の中へと入った
そして奥へと進む
先ほどと同じように所々争ったような形跡もある
「っ!?・・・アリス!!!」
先ほど水たまりを見つけた場所にはまだ水たまりは無く
代わりに血まみれのアリスが木にもたれかかるように倒れていた
アリスは胸を刺されているようだ
急いで治癒魔法をかける
しかしいくら治癒魔法をかけても傷は塞がらず、アリスが目を覚ますことはなかった
「アリス・・・」
脈を診るため首に触れる
暖かかった
でも心臓はすでに動いていなかった
「・・・くそ・・うぅ・・ぐすっ」
動かないアリスを抱きしめる
変わり果てたアリスの姿を見て、悲しさと悔しさで涙が溢れてきた
(まだ・・・まだ可能性はあるはずだ・・・)
ローリスの村が山賊に襲われた時もそうだった
バーナードを助けるためにギリギリまで行動を効率化して
それでなんとか助けることができた
今回だってまだまだここへ来る時間を短縮することはできる
(マルクはどうした?なんでアリスだけ・・・それにさっきはここに水たまりが・・・)
今この場にはアリスの血で小さな水たまりができている
おそらく誰かが証拠隠滅のために大量の水で血を分からなくしたんだろう
ならばこの場に犯人が戻ってくるはずだ
(すまないアリス・・・もう少しだけ我慢してくれ)
アリスを元のように木にもたれかけさせ
少し離れて、アリスが見える位置で身を潜める
すると五分もしないうちに人影が現れた
例の黒ずくめだ
(マルク!?)
二人いた黒ずくめのどちらかはわからない
黒ずくめは肩にマルクを担いでいる
マルクもすでに殺されているのか、だらりと手足を伸ばしたまま動かない
そして黒ずくめは証拠隠滅のためにかアリスを蹴ってどかした
怒りで「プチッ」と血管が切れるような音を初めて聞いたかもしれない
「貴様ーー!!!」
腰の短剣を抜き黒ずくめに切りかかる
刃が黒ずくめの脳天を真っ二つにしようと振り下ろされる
しかし次の瞬間黒ずくめは姿を消し斬撃は空を斬る
担がれていたマルクが地面へと落ちていく
とっさにマルクを受け止めようとした
しかし落ちていくマルクと一緒に俺の視界も地面へと落ちていった
(へっ?)
体が動かない、というか感覚がない
左頬から地面へと落ちたんだと思う
そして急速に薄れていく意識の中
地べたから立ったまま首のない自分を見た気がした
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Continue?
Yes/No
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(・・・は?)
気が付くと俺は真っ暗な所に立っていた
目の前には『Continue?』と選択肢が出ている
(死んだのか?・・俺)
黒ずくめに切りかかったとき奴は消えた
いや消えたと思うくらい素早く避けられた
そして後ろから首を切り落とされたんだろう
意識がほとんど無かったのでもしかしたら見間違いという可能性もある
でも記憶が確かなら俺は頭の無い俺自身の姿を最後に見ている
(ははっ・・・最悪だ・・・あんなのを相手にしなきゃいけないのか・・・)
マルクとアリスを助けるということはそういうことだ
(やるさ・・・やりゃいいんだろ!・・・やってみせるさ!)
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Continue?
►Yes/No
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