表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Save! Load! Continue?  作者: とっしぃ
学園編
87/300

87 魔法障壁の稽古

大会も終わり、いつもの日常へと戻る

アーロンとの戦いの途中一つ気付いたことがあったのでそれを試してみるために訓練場へとやってきた


「ウィル、思いっきりやってみて」

「わかった。やるよ」

「・・・・おお?いけるかも!」


今やっているのは、以前から練習している

目に頼らず魔力を感じ取る訓練

今まで何度も練習したのに一向に上達しなかったことだ



ウィルにお願いしたのは、魔法を発動させずにただ魔力を籠めてもらうこと

ただしかなりの魔力を籠めてもらう


アーロンとの戦いの中で、アーロンが俺に『ライトニング』を使おうとかなりの魔力を籠めた際

目で追ったわけじゃないのに自分の真上に魔力が流れていくのを感じた


それで閃いた

今まで上手くいかなかったのは初級魔法のような少ない魔力を感じ取ろうとしていたからではないのか?ということに


上級魔法やそれ以上の魔力じゃないと、鈍感な今の俺では感じ取れないのかもしれない

現に今は、目を瞑っているのにウィルの居る場所から圧のようなものを感じる


「わかる!わかるぞ!ちょっと魔力籠めるのやめてみて?」

「わかった」


するとさっきまで感じていた圧はスッと消えて何も感じなくなった


「なるほど・・・危ないからって初級魔法で練習してたのがあだになったんだ」

「どういうこと?」

「初級魔法みたいに魔力が少なくてすむものを感じ取ろうとするには俺はまだまだ鈍感だったってこと」

「ふ~ん・・・さっきのは感じ取れた?」

「ああ、だから少しずつ籠める魔力を小さくしていって感覚を養うしかなさそうだ。そもそも上級魔法を向けられることなんてそうそうないもんな~」

「確かにね」

「これからしばらく頼むよ、ウィルの練習にも付き合うから」

「もちろん」



小さな魔力を感じ取れるほどになるまでは先が長そうだが進歩はあった

少しずつでも頑張っていこう




「終わったか?じゃあ次は俺様の相手をするんだ」

「だ・か・ら!それが人にものを頼むときの態度か?ってさっきも言っただろ」

「俺様の相手をしてくれ?でいいか?」

「はぁ~・・・」

「すみませんすみません!」


なぜか当たり前のようにアーロンまで参加している

付き添いでカミリアも一緒だ


俺・ウィル・リリー・セレナに、マルクとアリス

マヤが抜けてからのいつものメンバーで稽古を始めたらすぐアーロン達がやってきて

「俺様も混ぜろ!」とずかずか入り込んできた

そのため特にアリスが不機嫌になっていた


「兄さん、アリスにあの丸い魔法障壁の作り方教えて」

「そうだな、もともとそういう約束だったし」

「俺様にも教えろ!」

「わかったから・・・そこで一緒に聞いてろ。カミリアも一緒にやるか?」

「いいんですか!?」

「もちろん。アーロンがよくてカミリアがダメってことはないから」

「あ・・・でもわたし普通の魔法障壁すらまだ上手くできません・・・」

「じゃあみんなに説明した後俺が教えてあげるよ」

「・・・きょ・・恐縮です!」

「ははっ、リラックスして」

「は、はい!」


そして皆に球状の魔法障壁の作り方を説明する


「近くで見ると、ボクがつくるのと少し違う?」

「うん、普通の魔法障壁と違ってこれは正六角形の集合体だから」

「蜂の巣みたいですわね」

「そうだな、この方が形を操作しやすいんだよ」

「え!?ってことはこれ、小さい一枚一枚をくっつけてるってこと?」

「そうなんだけどそうじゃないんだ。なんて言ったらいいのかな・・・折り目をつけてるような感じ?」

「折り目・・・ですか?」

「うん、まあウィルが言ったように一枚一枚を切り離すこともできるんだけど。でもこれ全部で一枚の魔法障壁なんだ」

「よくわかんない・・・兄さん」

「アリスも・・・」


アーロンは腕を組んで静止している


(こいつもわかってないな・・・)


「口で説明するより順に見てみる方がいいかな」


まず普通の魔法障壁をつくる

これは一枚のガラスのように真四角で半透明の普通の魔法障壁だ


「んでこれを・・・こうして」


魔法障壁が小さな正六角形の集合体、セレナが言ったみたいに蜂の巣のような模様になる

ワイヤー入りの網入りガラスのような状態だ


「あとはこれを・・・」


網入りガラスのような魔法障壁は線のところで少しづつ折れ曲がっていき

一枚の正方形だったものが球体へと形を変えていく


「こんな感じ。イメージは掴めたかな?」

「なんとなく・・・ボクもやってみる」

「私もなんとなくですが・・・」


ウィルとリリーはなんとなくでも何か掴めたようだ


「僕もやってみる」

「アリスも」

「・・・・・こうか?・・・いや、こんな感じか?」


アーロンは説明の途中から早速挑戦していた

双子もそれを見て負けじと挑戦している


「まずは正六角形の集合体の魔法障壁をつくるところからだな。んでそれができるようになったら球体へと形を変える練習。それもできたら最初から球状でつくる練習。みんな頑張れ」

「これができるようになったらルシオがやってた、魔法障壁越しに魔法を使うのもできるようになる?」

「いや、あれはまた全然別だよ。あれこそコツがいるんだ」

「え~・・・早くこっち終わらせよ・・・」

「頑張れ。・・・さてと、んじゃカミリアとセレナもやろっか」

「はい!」

「今日こそ成功させてみせますわ!」


セレナは強化魔法以外は全て苦手らしい

恵まれた魔力量のおかげで治癒魔法こそ使えても

それ以外の魔法は初級魔法をようやく詠唱有りで使えるようになった程度だ

もっともセレナには攻撃魔法なんて必要ないのかもしれないが

それを直接本人に言ったら「それじゃ私だけルシオ様から教わることがありませんもの!」と、仲間外れにされた感じがするので嫌なようだ

なので進歩があまりないものの、めげずにみんなと同じように色々教わっている


カミリアはもともと真面目な性格だからなのか俺の説明をもの凄く真剣に聞いてくれる

ウィルやリリー達と比べると若干不器用な所もあるが、こういうタイプは教えていて楽しい


その後ゆっくり時間をかけて丁寧に教えた


____

__

_


「で、できました!」

「やったなカミリア!」

「はい!ルシオ先輩のおかげです!ありがとうございます!」

「私は今日もできませんでしたわ・・・」

「諦める?」

「いいえ!ルシオ様、また今度お願いしますわ」

「ん、わかった」


セレナが諦めないならできるまで何度でも付き合うつもりだ


(さてと・・・あっちはどうかな?)


「できたか?ウィル」

「できない・・・」

「ん?・・・でも惜しいとこまでいってるじゃん」


ウィルの魔法障壁は正六角形ではなくひし形の模様ができていた


「でもこれだと湾曲させるだけで精一杯なんだ、やっぱルシオのみたいに六角形でつくれないと・・・」

「いや・・・」


一日でここまでできるのがそもそも凄い

俺なんか隠れて練習し続けて二か月くらいかかったのに

ウィルと同じひし形の段階までで一か月も研究したんだ

やり方を教えたとはいえそれをたった一日で


「なんかむかつくな~」

「なんで!?」

「俺滅茶苦茶苦労したのに」

「なんかごめん・・・」


初めて魔法障壁を教えた時もウィルは使いこなせるようになるまで早かった

無自覚なのかもしれないがおそらく得意分野なんだろう


(他は・・・)


リリーとマルクとアリスの三人は、挑戦してはいるが

まだ普通の魔法障壁しかつくれないみたいだ


そして自称天才のアーロンは意外にもウィルと同じようにひし形の模様を入れるところまでできていた


「やるなアーロン」

「俺様は天才だからな!」


(やっぱり口だけじゃないんだよなこいつ)


「アーロン凄いな~、僕も負けてられないや」

「む~・・・」


マルクとアリスも負けじと頑張っている


(やっぱりアーロンの存在はいい刺激になってそうだな)


お互いに高めあえるライバルという存在は貴重だ

今まではマルクとアリスが双子兼ライバルという感じだったが

何せ生まれてからずっとその関係が続いているのでいい加減マンネリ化しているだろう

アーロンも含めこれからの成長が楽しみだ


うるさい奴が増えたことで、騒がしい毎日がより一層騒がしさを増した


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ